
米国が、機雷敷設に使われるイラン船舶を撃沈した。イランによるホルムズ海峡封鎖を防ぐためだ。機雷は、敵の艦船を破壊する目的で水中や水上に設置される爆発物を指す。
米国のドナルド・トランプ大統領は10日、SNSのトゥルース・ソーシャルに、ここ数時間で非稼働状態にあったイランの機雷敷設船10隻を攻撃して完全に破壊したと投稿し、追加攻撃も続くと警告した。これに先立ち、同日午前の対イラン戦況説明では、米国のダン・ケイン統合参謀本部議長も、米中央軍がこの日もイランの機雷敷設艦艇と機雷保管施設を攻撃していると明らかにしていた。
すでにイランが、世界の原油輸送量の約20%が通過するホルムズ海峡で機雷の敷設を始めたとの報道も出ている。米CNNは同日、米情報当局筋の話として、ここ数日の間に海峡へ機雷が設置されており、その数は現時点で数十個程度にとどまるものの、イランが本格的に動けば数百個まで増やせると伝えた。米CBSも、機雷を2個から3個ずつ運べる小型船を使い、ホルムズ海峡に機雷が敷設されているとする米当局者の話を報じた。
ペルシャ湾から外洋へ抜けるホルムズ海峡は現在、イラン革命防衛隊とイラン海軍が共同で管理している。CNNによると、両組織は機雷や爆発物を積んだボートに加え、沿岸配備のミサイル部隊などを組み合わせ、海峡を通航する船舶を攻撃する形で封鎖を図る戦術を運用できるという。
トランプ大統領は、ホルムズ海峡に機雷を設置したのであれば直ちに撤去するようイランに求めている。応じなければ、前例のない規模の軍事攻撃に直面することになると、同日トゥルース・ソーシャルで警告した。
タンカー護衛を巡る誤情報も市場を揺らした。米国は、ホルムズ海峡を通過するタンカーを米海軍が護衛する案も進めているが、まだ実施には至っていない。そうした中、米国のクリス・ライト・エネルギー長官が同日、Xに、米海軍がホルムズ海峡を通過するタンカーの護衛に成功したと投稿し、金融市場が一時大きく反応する場面があった。
この投稿を受け、国際原油相場は大幅に下落し、ニューヨーク株式市場も急伸した。ただ、ライト長官はその後、投稿を削除した。これに対し、イラン革命防衛隊海軍のアリレザ・タングシリ司令官はXで、米軍がホルムズ海峡を通過するタンカーを護衛したとの主張は虚偽だと反論した。さらに、米国のカロリン・レビット報道官も同日の記者会見で、これまで米海軍がタンカーや船舶を護衛した事実はないと説明したため、国際原油相場は下げ止まり、ニューヨーク株式市場でもS&P500種株価指数は上げ幅の大半を失って取引を終えた。
















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