
国際原油価格に直結するホルムズ海峡が、アメリカによる対イラン戦争において重大な変数となっている。イランがホルムズ海峡に機雷を敷設する可能性が指摘される中、アメリカ中央軍は10日(現地時間)海峡周辺でアメリカ軍がイランの機雷敷設艦16隻を排除したと明らかにし、関連映像を公開した。ホルムズ海峡を巡る不安が高まる中、アメリカ軍が同地域を掌握していることを対外的に示す狙いがあるとみられる。
機雷は、イランが「原油輸送の大動脈」であるホルムズ海峡を封鎖するための、安価かつ効果的な非対称戦力と評価されている。米CNBCは、機雷がイランにとってアメリカ海軍との直接衝突を回避しながら海峡を事実上封鎖できる手段になり得ると報じた。
実際、イラン・イラク戦争末期の1988年、イランは世界の原油輸送を妨害する目的でペルシア湾に機雷を敷設し、アメリカ海軍の護衛艦が被害を受けた。これを受けアメリカは、冷戦後最大規模の海軍とされる「プレイング・マンティス作戦」を実施し、イラン海軍に報復攻撃を加えた。当時、アメリカ軍は機雷除去だけで3〜4週間を要した。現在のイランの正確な機雷保有数は不明だが、ロイター通信によると、アメリカ国防情報局(DIA)は2019年時点でイランが5,000発以上の海軍用機雷を保有していると分析しているという。
今回の戦争で主要戦線として浮上したホルムズ海峡に機雷が投入される可能性が指摘される中、アメリカ側はイラク戦争時の悪夢を想起している様子だ。早期終戦の可能性に言及し原油価格の不安を和らげていたドナルド・トランプ大統領は、イランの機雷敷設の兆候に対し「直ちに排除せよ」と警告した。
トランプ大統領はこれに先立ち、アメリカ海軍がホルムズ海峡を通過するタンカーの護衛に当たると明らかにしたが、作戦の実効性には疑問の声も出ている。イランは小型高速艇だけでもアメリカ海軍艦や民間商船への奇襲攻撃が可能とされるためだ。米政治専門メディアのAxiosは、最も狭い地点でも幅約39㎞に過ぎないホルムズ海峡は実際の航路がさらに限定されるうえ、海峡北岸に位置するイランは大規模な海軍戦力を動員せずとも船舶攻撃が可能な地理的優位性を持つと指摘した。この日、アメリカのエネルギー長官クリス・ライト氏は、アメリカ海軍がホルムズ海峡でタンカーの護衛に成功したとSNSに投稿したものの、事実ではないことが判明し、投稿を削除する騒動もあった。
一方、イラン最高指導者就任後に潜伏しているモジタバ・ハーメネイー氏が開戦初日に足を負傷したと、ニューヨーク・タイムズ(NYT)がイラン側関係者の話を引用して報じた。NYTによると、同氏は通信が制限された最高レベルの安全施設に避難しているという。イラン当局は、先月28日の空襲開始以降、民間人約1,300人が死亡し、およそ1万カ所の民間施設が破壊されたと発表している。
















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