
ドナルド・トランプ米大統領が、イランに核放棄を迫るため、長期的な海上封鎖の準備を指示した。イランは軍部の影響力が増した状況で軍事対策を強化した。イランが数日以内に仲介国パキスタンを通じて新たな停戦修正案を提示するとの見方も出ている。
28日(現地時間)ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、トランプ大統領がイランの港を出入りする船舶を遮断する長期的な海上封鎖の準備を指示したと報じた。イランの石油輸出と資金の流れを抑え、核放棄を強制する構想だ。トランプ大統領は爆撃再開や撤退よりも封鎖の維持がより効果的だと判断した。イランが「すべての核活動の解体」を受け入れるまで、圧力を継続する方針を示している。トランプ大統領はこの日、SNSを通じてイランが崩壊状態にあると主張し、封鎖効果を強調した。米政府高官も封鎖によりイランが原油を売れず、貯蔵にも苦労し、接触を試みていると伝えた。
ただし、封鎖の長期化は負担も少なくない。戦争の長期化と海峡の緊張が経済に打撃を与え、11月の中間選挙で共和党に不利に働く可能性が大きいとの懸念もある。それでも、ドナルド・トランプ米大統領と国家安全保障チームは、少なくとも20年間の核濃縮の中断と関連する制限を求める従来の立場を維持する方針だ。
フィナンシャル・タイムズはイランの政界が停戦後に分裂の様相を見せていると伝えた。核プログラムを巡る対米交渉の是非が核心的な争点となっている。議会の多数は交渉チームを支持しているが、強硬派の声も高まっている。最高指導者のモジタバ・ハメネイ師は戦争後に公開活動を中断しており、指導部内の意思決定と調整に支障が生じているとの見方が出ている。
イランはホルムズ海峡の再開放と通行料徴収、ウラン濃縮権の維持などを盛り込んだ停戦案を提示したが、アメリカはこれを受け入れなかった。CNNはイランが仲介国を通じて修正案を近く提出する見込みだと報じた。
軍事的緊張も依然として続いている。イラン軍は戦争が終わったとは見ていないとし、標的リストを再設定し、戦時レベルの備えを維持していると明らかにした。
アメリカの出口戦略に対する悩みが深まっている。米情報機関はトランプ大統領が一方的に勝利を宣言した場合のイランの対応を分析している。軍事力の縮小と勝利宣言が結びつく場合、イランがこれを自国の勝利と解釈する可能性が高いとの分析も出ている。
一方、この日午前7時頃、石油会社出光興産の大型石油タンカー、出光丸(パナマ船籍)がサウジアラビア産原油200万バレルを積んでホルムズ海峡を通過し、オマーン湾公海に出た。戦争発生以降、日本のタンカーが通過したのはこれが初めてだ。日本政府高官は通行料は支払っていないと述べた。













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