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カルビーのポテチが”白黒”に…ホルムズ危機で始まった“身近すぎる原油ショック”

梶原圭介 アクセス  

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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国内最大手のスナックメーカー、カルビーが一部製品のパッケージを白黒に切り替える。イラン戦争の余波で、印刷インクの原料供給に支障が生じているためだ。

カルビーは13日、報道資料を通じ、一部のポテトチップス製品と「かっぱえびせん」、シリアル商品「フルグラ」のパッケージを単色の白黒デザインに変更すると発表した。同社は「中東地域で緊張が続き、特定の原材料の供給が不安定になっている」と説明している。製品の品質や内容量に変更はなく、安定供給を維持するため、25日から一部製品に同措置を適用する予定だ。

今回の措置は、イラン戦争によって世界的なサプライチェーン不安が広がる中で打ち出された。特に、世界の原油海上輸送量の約20%が通過していたホルムズ海峡が封鎖され、石油由来の原材料供給に対する懸念が深まっている。

米国とイランは先月、停戦で合意したものの、両国間の緊張は足元で再び高まりつつある。米国のドナルド・トランプ大統領は12日、イラン側が最近示した逆提案について「ごみのような提案」だと批判し、「停戦は事実上、生命維持装置に依存している状態だ」と述べた。

カルビーがパッケージ変更に踏み切った背景には、ナフサの供給不足がある。ナフサは石油から抽出される液体炭化水素の混合物で、プラスチックの製造や印刷インクの溶剤などに使われる。石油化学工業協会によると、必要なナフサの60%以上を輸入に依存しており、このうち約70%を中東から調達している。

佐藤啓官房副長官はフィナンシャル・タイムズに対し、「現在、ナフサ需要は満たされており、直ちに供給上の問題が生じているとの報告はない」と説明した。

一方、現場では異なる動きも出ている。ブルームバーグによると、企業各社はナフサの確保に苦慮しており、3月には米国産ナフサの輸入量が月間ベースで過去最大となる1,500万バレルまで増えた。高市早苗総理も先月、米国など中東以外の地域からのナフサ輸入を今月は3倍に拡大する方針を示したと、ジャパンタイムズが伝えている。

ナフサは印刷インクだけでなく、プラスチックや肥料の生産にも使われるため、幅広い業界で確保競争が起きている。これに伴い、ナフサ価格は前年に比べて約60%上昇した。

原材料価格の急騰を受け、他の企業も製品や包装戦略の見直しに動き始めている。食品メーカー、伊藤ハム米久ホールディングスの浦田寛之社長は今月初め、フィナンシャル・タイムズのインタビューで「今後は華やかなパッケージは難しくなる」と述べ、白黒パッケージを導入する可能性に言及した。

化粧品大手の資生堂も、ナフサ不足に対応するため、一部の石油由来原料を植物由来素材に置き換える案を検討しているという。保湿剤やメイクアップ製品の一部に影響が及ぶ可能性もある。

資生堂CEOの藤原憲太郎氏は「最悪の事態を想定し、すでに業務の最適化を進めている」と語った。

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