
「米国は、カナダやメキシコが持つものを必要としない。一方で、彼らは、米国が持つあらゆるものを必要とするはずだ。だからこそ、もっと米国を優遇すべきだ。」
ドナルド・トランプ米大統領は10日(現地時間)、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の延長に否定的な考えを示した。
トランプ大統領はこの日、ホワイトハウスで記者団に対し、「率直に言えば、米国の方がはるかに有利な立場にある。だからこの協定を延長するつもりはない」と述べた。
ブルームバーグ通信は、今回の発言を受けて、USMCAの将来を巡る交渉が今後数か月から数年にわたって続く可能性があると報じた。
USMCAは、従来の北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる枠組みとして、トランプ第1次政権下の2018年に合意され、その後の一部修正を経て2020年に発効した。北米地域最大の貿易協定であり、関税を原則撤廃した自由貿易体制を基盤としている。協定にはサンセット条項(失効条項)が設けられており、6年ごとに延長の可否を見直すことになっている。今年は7月1日までに延長するかどうかを決定しなければならない。延長で合意した場合、有効期間は新たに16年間設定される。一方、延長で合意できなかった場合でも、毎年見直しを行いながら最長10年間は協定が維持される。ただし、加盟国のいずれかが完全離脱を宣言した場合、協定は終了する。
ただし、トランプ大統領はUSMCAからの完全離脱を検討しているかどうかについては言及しなかった。米国とメキシコは今月中にUSMCAに関する協議を行う予定で、7月にも追加協議が予定されている。一方、米国とカナダの間では、まだ正式な交渉は始まっていない。
メキシコとカナダは米国の主要な貿易相手国であり、年間の貿易総額は約2兆ドル(約320兆2,100億円)に上る。USMCAの対象となる商品の大半は、米国による関税措置の適用除外となっている。















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