イスラエル、トランプ米大統領に「裏切られた」思い レバノンでイランとヒズボラの影響力拡大を警戒

米国とイランが終戦に向けた実務協議を進める中、イスラエル政府内では、米国がレバノンでヒズボラとイランの影響力を強めているとの懸念と不満が出ている。米オンラインメディアであるアクシオスが報じた。
アクシオスは現地時間22日、イスラエル政府高官の話として、最近スイスで導き出された米・イラン間の合意と、先週締結された「終戦に関する覚書(MOU)」が、皮肉にもレバノンにおけるイスラエルの軍事作戦を大きく制約していると伝えた。
イランは、イスラエルに対する代理戦争を展開するヒズボラを支援するため、米国との交渉にレバノン情勢を結び付けることに成功した。米国はイランとの外交的進展を図るため、レバノンにおけるイスラエルの軍事行動の自由を厳しく制限しているという。
イスラエル当局者らは、今回の米・イラン合意が、米国とイスラエルが数か月にわたりヒズボラを弱体化させ、レバノンにおけるイランの影響力を低下させるために重ねてきた努力を損なうと懸念している。
イスラエル側の情報筋は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が米・イラン合意に盛り込まれた核関連の条項も懸念している一方、現在はレバノン関連の条項に対し、はるかに強い恐怖を抱いていると明かした。
ヒズボラに対するイスラエルの軍事行動は、10月に予定される総選挙を前に、イスラエル国内政治に極めて大きな影響を及ぼす。このためネタニヤフ首相は、この問題に対してヒステリックな反応を示しているという。
同筋は特に、イスラエルがレバノンで軍事作戦を展開するたびに米政府の制止を受けたり、米国のドナルド・トランプ大統領からレバノン南部からの撤退を迫られたりする可能性に、恐怖に近い不安を抱いていると伝えた。
米・イラン間の覚書は、両国とその同盟国がレバノンを含む全ての戦線で敵対行為を停止することに加え、レバノンの領土保全と主権を保証することを定めている。
米国とイランがMOUを締結した後も、レバノンでは数日間にわたり複数回の交戦があった。しかし、22日以降は停戦が維持されている。
イランはこれに先立ち、イスラエルがレバノンへの攻撃を続ければ、ホルムズ海峡を再び封鎖し、スイスでの会談を欠席すると警告していた。
昨日、スイスで本格協議が始まると、レバノン情勢は主要議題の一つとして扱われた。米国とイランは停戦維持に向け、レバノン、パキスタン、カタールなどの仲介国とともに、新たな「紛争防止機構」を設けることで合意した。














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