
イラン戦争が一段落し、米軍もインド太平洋軍の名称を再び太平洋軍へ戻したことで、今後は戦略の重点を太平洋地域に移し、最大の覇権競争相手である中国のけん制に注力するのかに関心が集まっている。
香港のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は17日(現地時間)、米海軍が中東へ向かっていた上陸艦隊を南シナ海へ再配置したことについて、米軍が再び太平洋地域に関心を向ける兆候だと専門家たちが分析していると報じた。
アメリカはイラン戦争以降、中東地域に軍事的関心を移し、太平洋地域など世界各地の軍事資産をイラン周辺に移動させていた。
こうした移動には、佐世保に駐留していたUSSトリポリ艦隊も含まれていた。トリポリ艦隊は依然として中東に留まっているものの、米海軍の発表や衛星写真によれば、その他の海軍兵力は太平洋へと移動しているという。
強襲揚陸艦であるUSSボクサーは、ドック型輸送揚陸艦のUSSポートランドと共に、6月上旬から南シナ海の第7艦隊に合流した。
サンディエゴを母港とするボクサーは中東へと向かう予定だったが、太平洋へと航路が変更された。
中国の杭州に拠点を置く衛星画像会社・ミザールビジョンがオンラインで公開した画像によると、ボクサーは15日(現地時間)に南シナ海北東部へと移動し、同海域のニミッツ級航空母艦であるジョージ・ワシントン空母打撃群に合流した。
ボクサーにはF-35Bステルス戦闘機やMV-22Bオスプレイを含む、様々な性能の航空機が搭載されている。
また、2,000人以上の海兵隊員と海軍兵士で構成された第11海兵遠征部隊(MEU)も乗船している。
第7艦隊は横須賀に本拠地を置き、西太平洋地域に集中配置されている。
この艦隊はアメリカの対中国抑止力を支える中核戦力で、トリポリ艦隊が離脱したことで、同盟国の間ではアメリカの西太平洋地域への関与が弱まるのではないかとの懸念が広がっていた。
シンガポール・南洋理工大学のS.ラジャラトナム国際大学院の上級研究員であるコリン・コー氏は、「過去2ヶ月間、イラン関連の作戦のために海軍戦力が中東へ振り向けられたことで、アメリカの同盟国の間では懸念が高まっていた」と述べた。
コー氏はボクサーの太平洋復帰について「この地域における米海軍の戦力レベルがある程度正常な水準に回復したことを示すシグナルであり、同盟国やパートナー国を安心させるためのものだ」と分析している。














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