
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がベラルーシに軍事攻撃を示唆する「最後通牒」を突きつけ、戦争拡大の可能性が高まっている。クレムリン(ロシア大統領府)のドミトリー・ペスコフ報道官は22日(現地時間)、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領が近く会談し、この最後通牒について協議すると明らかにした。ペスコフ報道官は「ウクライナがベラルーシの主権を脅かしている」とし、「他国の内政に干渉し、他国の主権を侵害するものだ」と批判した。
ロシアのこうした強硬姿勢は、これに先立つゼレンスキー大統領の発言が原因だ。20日、ゼレンスキー大統領はSNSを通じて「ベラルーシ領内にあるロシアのドローン(無人機)支援施設を1週間以内に撤去せよ」とし、「さもなければウクライナが独自の措置を講じる」と強く警告した。
報道によると、この施設は通信塔と信号中継システムで、ロシアのドローンの長距離攻撃時に航法および誘導機能を支援しているという。ゼレンスキー大統領の最後通告は、ロシアによる侵攻開始後、他国に対する直接的な軍事行動の可能性を示唆した初の事例だ。ウクライナがロシアだけでなく第三国にも戦線を拡大する可能性があるという警告であり、戦争拡大の懸念が高まっている。実際、もしベラルーシが攻撃されれば、ベラルーシにも参戦の口実ができるため、事態が周辺国へ連鎖的に波及する可能性がある。
事実上ロシアの衛星国であるベラルーシは、今回の戦争に軍隊を直接派兵してはいないものの、ロシアに領土を提供し、エネルギーを供給するなど水面下で支援してきた。ただし、ゼレンスキー大統領の最後通牒に対してベラルーシ政府は「我々を強制的に戦争に引き込もうとする誘引の試みだ」と反発しつつも、困惑した様子を見せている。
これはプーチン大統領を「最も親しい友人であり信頼できるパートナー」と称賛してきたルカシェンコ大統領の異例の謝罪発言にも表れている。彼は15日、中東最大のニュースチャンネルであるアル=アラビーヤとのインタビューで「ゼレンスキー大統領が私の言葉に不快感を抱いたなら謝罪する」とし、「戦争中の状況でそれほど強硬に言う必要はなかったかもしれない」と公式に謝罪した。
これまでルカシェンコ大統領はゼレンスキー大統領を指して「口先だけの大統領だ」とか「政治や軍事の経験が全くない若造」といった発言で嘲笑してきた。さらに「何かを吸引している」、「投薬した」といった度を越えた発言も辞さなかった。
特にルカシェンコ大統領は「ベラルーシは軍事的に非常に脆弱だ。すべてがウクライナ軍の視界に入っているためだ」とし、「我々の主要な基幹施設、つまり生産および物流施設が攻撃されることを十分に理解している」と吐露した。その上で、ウクライナはベラルーシを全く恐れる必要はないとして、参戦する意思がないことを明確にした。















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