
前線の不条理な実態を知らせるためにロシアのウラジーミル・プーチン大統領との面会を要求した退役軍人が、警察に逮捕された。
聯合ニュースは28日(現地時間)、dpa通信を引用し、露退役軍人のアレクサンドル・ルーニン氏が、ロシアで禁止されているSNS「インスタグラム」のライブを通じて、プーチン露大統領に面会を要求する動画を投稿した後、逮捕されたと報じた。
ルーニン氏は25日の動画で「我が国で起きているすべての真実を(プーチン氏に)伝えなければならない」とし「最前線の軍人が上官に搾取され、拷問され、犠牲になっている」と主張した。同氏は、指揮官が自国の兵士を穴や地下室に閉じ込めて拷問しており「自殺に等しい命令」を拒否したり、上納を拒否したりした兵士が、最終的に戦死・行方不明として扱われると述べた。また、兵士たちが自分たちの指揮部を「ゲシュタポ(ナチス・ドイツの政治警察)」と呼んでいるとも語った。
そして「私が近いうちに、あなた(プーチン氏)とともにテレビの生放送に出演しなければ、数百、数千の軍人が、クレムリンに武器を向けるだろう」と警告した。また、自分がこのメッセージを直接作成したのではなく、自分を訪れた国防省や保安機関の高官たちが、プーチン氏に伝えてほしいと勧めたものだと主張した。
今年39歳のルーニン氏は、ウクライナ戦争にロシア軍として参戦し、負傷した人物として知られている。メドゥーザなどロシアの独立系メディアが、流出した資料を基に確認したところによると、ルーニン氏はロシア軍の第150自動車化狙撃師団に所属する下級の下士官として参戦し、負傷したという。2022年12月に結成された「スドプラトフ」義勇大隊で勤務し、2025年に前線から追われた。

ただ、ルーニン氏の主張は、かなりの部分が検証されていないと伝えられた。軍の高官たちがメッセージの伝達を求めたと述べたが、証拠は示せず、軍人の虐待の状況も、独立した形では確認されていない。この動画が約1,000万回閲覧されるほど関心を集めるなか、ルーニン氏は26日に投稿した続編の動画で「軍事反乱をほのめかしたことはない」とし「私の発言が歪曲された」と述べた。
一方、動画が投稿された後、当局は、ロシア西部のボロネジ地域にあるルーニン氏の自宅を、夜間に家宅捜索したとされる。同氏の妻は、家宅捜索の際、夫は家におらず、モスクワに向かう途中で逮捕されたと伝えた。「テレグラム」を通じて同氏の逮捕の知らせを伝えた。友人によると、同氏は逮捕の後、11日の拘留の処分を受けたという。
ロシア大統領府(クレムリン)のドミトリー・ペスコフ報道官は、「面会の要求は届いている」としながらも、「まずはこの問題を精査する必要がある」と答えた。一方で、「表現がやや奇妙に感じられる」とも付け加えた。
















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