「本当の地獄は今始まった」ウクライナがクリミアの“道路・港湾・石油輸送”を集中攻撃
ロシア本土と結ぶ道路・港湾を集中攻撃、石油・水・電力の供給ほぼ途絶

「住民は皆、ここを離れてしまいました。旅行で訪れた私たちのことを『正気ではない』と言っています」
ロシアから家族とともにクリミア半島へ休暇で訪れた観光客のマリヤさんとアニヤさんは、11日付のスペイン紙「エル・パイス」にこう語った。ウクライナが最近、ロシア本土とクリミア半島を分断するために攻勢を強めており、半島では電力、水、燃料の供給がほぼ途絶えている。英紙「テレグラフ」も、クリミア半島の検問所を越えてロシア本土へ脱出しようとする車列が、最長15キロメートルに達したと報じた。
ロシアがウクライナから奪い、侵攻の足場としてきたクリミア半島が、今や逆にロシアを狙う刃となっているとの分析が現地メディアで相次いでいる。2014年2月、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領率いる政権はクリミア半島に侵攻し、武力で占領したうえで一方的に併合した。国際社会はクリミア半島をウクライナ領と認めているが、実質的にはロシアの占領下にある。
プーチン大統領はクリミア半島を観光地として大規模に開発し、2025年だけで700万人のロシア人観光客が訪れた。しかし、最近のウクライナによる大規模攻撃を受け、クリミア半島では急速に孤立と荒廃が進んでいる。
ウクライナは、ロシアが占領するヘルソン州南部とクリミア半島を結ぶ主要道路や鉄道をドローンで攻撃している。クリミア半島中央部を南北に貫く重要な兵站路であるR-280「ノボロシア」高速道路にも攻撃が集中し、「死の道路」と呼ばれるようになった。さらに、ロシア本土とクリミア半島を直接結ぶクリミア大橋(ケルチ海峡大橋)の両側にある燃料貯蔵施設や港湾を空爆したほか、ウクライナ海軍がアゾフ海を航行する石油タンカー21隻を攻撃した。
ウクライナの攻勢によって、ロシアがクリミア半島の占領後に整備したインフラが大規模に破壊され、住民の生活は一段と厳しさを増している。半島全域では、通信アプリ「テレグラム」や電子商取引プラットフォームを通じた石油の違法取引が横行している。価格は1ガロン当たり25ドル(約4,060円)まで高騰した。残った住民や観光客は、自転車や徒歩での移動を余儀なくされている。停電で店舗が休業したり、現金払いしか受け付けなかったりするため、人々は現金自動預払機(ATM)を探し回っているという。米政府系放送局「ラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティー」は「クリミア半島には今、ガスも電気も通信も観光客もない」とし、「ウクライナによるクリミア半島の封鎖が本格的に効果を上げ始めた」と伝えている。
ウクライナ側は攻勢に手応えを示している。ウクライナのミハイロ・フェドロフ国防相は「クリミア半島はドローンによって孤立しつつある。遠からず、半島は島になる」と述べ、「ロシアにとって本当の地獄は、今始まった」と語った。
ウクライナは、プーチン大統領最大の実績とされるクリミア半島を孤立・破壊することで、ロシア国民の同大統領に対する信頼基盤を崩す狙いがあるとの分析も出ている。クリミア半島の強制併合直後、プーチン大統領の支持率は86%に達したが、7月初めの調査では2000年代以降で最低となる66%まで落ち込んだ。英紙「テレグラフ」は「プーチン大統領の最大の功績が、今や自らの足を引っ張る重荷となった」と指摘した。















コメント1
GHOST
映画では蛍ほどの大きさの擬態爆弾で数名を爆死させるシーンを見たが、カブトムシ程度の大きさで数百万の個体を羽虫的な手法でモスクワに送り込めたら迎撃不能で街ごと木っ端みじんに出来るが、まだまだ現代技術では難しいのかな。 これが可能なら、逆に敵に扱われたらとてつもなく不気味な存在だけどね。