「ロシアの内海」から船が消えた…9日で116隻、“海上兵糧攻め”の衝撃
ロシア、アゾフ海の航行制限の有無は明かさず…ウクライナ「AIS信号55%減少」

ウクライナが連日、ロシアの内海のアゾフ海を航行するロシア船舶を攻撃している中、ロシア政府が代替輸送路などの対策を講じている。ただし、西側の報道通りアゾフ海で船舶の運航を制限したかどうかは明らかにしていない。
タス通信は、ロシア運輸省がこの日、アゾフ海で民間船舶への攻撃が頻発しているため、貨物物流を維持するための措置を講じていると述べたと報じた。船主らも船団保護措置を講じており、港湾長らは船舶通行管理の改善と船舶の滞留時間短縮を推進しているという。
また、必要な場合は関連機関や業界、団体と調整してバルク貨物を他の輸送手段に転換すると付け加えた。
ロシア連邦農業省は、アゾフ海の状況がロシア国内の食料供給やロシアの輸出能力に影響を与えないとし、ロシアの複数の地域に相当な農産物の積み替え能力があるため、必要な場合は物流ルートを迂回調整すると述べた。民間と官庁が共同で現在、代替貨物輸送経路を整備中だという。
ロシア穀物輸出業者連盟は、アゾフ海の状況にもかかわらず、ロシアが外国のパートナーへの穀物供給義務を全面的に履行すると強調した。業界の整備されたインフラは、穀物の量を他のターミナルに迅速に転換できる十分な余力を備えているとも付け加えた。
キーウ・インディペンデントは、ウクライナが14日、アゾフ海を航行するロシアの船舶を9日連続で攻撃したと報じた。
ウクライナ無人システム部隊司令官のロバート・ブロブディ氏はこの日、ソーシャルメディアの「Telegram」で、夜通しタンカー5隻と貨物船5隻、曳船1隻などロシアの船舶11隻を攻撃したと述べ、アゾフ海で攻撃されたロシアの船舶数が最近9日間で116隻に達したと主張した。
彼は、この攻勢の目標はロシアの影の船団を破壊し、ロシアが強制併合したクリミア半島へのロシアの燃料供給を制限することだと説明した。
ウクライナ無人システム部隊が主導する攻勢は、黒海艦隊を対象とした以前の攻勢とは異なり、軍艦ではなく商船を集中攻撃することが特徴だ。制裁回避用の「影の船団」と関連するタンカーだけでなく、貨物船やフェリー、曳船も占領地とロシア本土の物流に寄与するという理由で攻撃対象となっている。
ウクライナの攻勢の効果が現れているとの分析も出ている。戦争研究所(ISW)は船舶自動識別装置(AIS)の信号を分析した結果、6月末と7月中旬の間にアゾフ海で自らの位置を送信する船舶数が約55%減少し、残った船舶も水域を航行するよりは港湾や沿岸付近に集中している様子が観測されたと明らかにした。
ロイター通信は10日、ロシアがアゾフ海で船舶の運航を中止したと報じた。また、匿名の情報筋を引用し、14日現在もアゾフ海で船舶の運航が制限されていると伝えた。















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