
イランのミサイル・ドローン攻撃により、ここ2週間で中東にある米軍基地と軍事施設9か所が被害を受けたことが判明した。ヨルダンの米空軍拠点では、20か所以上の建物が完全に崩壊するか一部が破損し、クウェートでは設置からわずか6か月の新設レーダーが破壊された。
The New York Timesは22日、衛星写真と基地内部で撮影された映像、現場写真などを分析し、このような被害状況を確認したと報じた。
The New York Timesはイランが公開した高解像度の衛星写真をそのまま引用せず、欧州宇宙機関(ESA)とNASAの衛星データ、攻撃時に撮影された映像と照合した。これにより、7日以降、ヨルダン、クウェート、バーレーン、イラクなどにある米軍施設9か所で破損の痕跡を特定した。
この分析は、トランプ米国政権がイランのミサイルとドローン能力を大幅に弱体化させたと主張する中で行われた。The New York Timesは、最近の攻撃がイランは依然として特定の軍事施設を狙って被害を与える能力を維持していることを示していると評価した。
ヨルダン基地の建物20か所が破損…ドローン施設も被害
最大の被害が確認されたのはヨルダンのムワファク・サルティ空軍基地だ。この基地は米空軍が中東作戦を遂行する主要拠点で、17日のイランの攻撃を受けて米軍3名が死亡し、多数が負傷した。
攻撃後、SNSには発射体が仮設建物の周辺で爆発し、破片が降り注ぐ様子を捉えた映像が拡散した。他の写真には、複数の建物から炎と煙が立ち上る場面が映っていた。The New York Timesは映像内の建物の配置と地形を分析し、撮影場所が当該基地であることを確認した。

イランがその後公開した衛星写真には、基地内の少なくとも20か所の構造物が完全に破壊されるか一部が焼失した様子が映っている。兵士の宿舎と推定される建物だけでなく、格納庫2か所とドローン退避施設3か所も被害を受けた。
攻撃が続いた15日から17日午前の間には、飛行場の格納庫1か所も破壊されたことが明らかになった。米軍関係者は今月、ヨルダンと他の中東地域で発生したイランの攻撃で重傷を負った兵士約12名をドイツの米軍病院に移送したと明かした。

ヨルダン北部のシリア国境地域にある米軍前哨基地「タワー22」でも建物1棟の南側部分が崩壊した。この場所では2024年に親イラン武装組織のドローン攻撃で米軍3名が死亡した。
新設レイダーも破壊…バーレーン・イラクまで打撃

イランはクウェートのアフマド・アル=ジャービル空軍基地に設置されたレーダーも攻撃した。衛星写真の分析結果、当該レーダーは20日頃に破壊されたと推定される。この装置はわずか6か月前に設置を完了した新型施設だった。
クウェートのアリ・アル・サレム米軍基地でも比較的軽微な破損の痕跡が見つかった。イランは戦争初期にもこの基地を攻撃した。

バーレーンにある米海軍施設では倉庫1か所が被害を受けた。イランは前回の攻撃でもこの場所の倉庫とレーダー、通信施設を標的にした。イラクのアールビル国際空港に設けられた米軍施設では大型軍用テントの屋根が崩落した。
イランは攻撃の成果を誇示するため、米軍施設の衛星写真を宣伝に利用している。一方、アメリカ政府は兵士の安全と作戦機密を理由に、商業衛星企業に中東の米軍施設の高解像度写真の公開を制限するよう要請した。
米国防総省は衛星写真に現れた被害について具体的な回答を避けた。国防総省報道官は「作戦機密を理由に衛星写真について言及しない」とし、ヨルダン基地の攻撃事件に関する調査が進行中だと述べた。















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