
トランプ政権が、イラン近海に海軍艦艇10隻と約5万人の兵力を集結させ、イラン政権に対し核・ミサイル計画の全面放棄を迫っている。
報道によると、米国側の要求を拒否したとされるイランは、「引き金に指をかけた状態だ」として、米軍による空爆があれば即座に反撃すると強く警告した。
1月28日(現地時間)、アラブ首長国連邦(UAE)紙「カリージ・タイムズ」が「AFP通信」を引用して伝えたところによると、現在中東地域に展開している米海軍艦艇は計10隻に上る。
太平洋から移動したニミッツ級航空母艦「エイブラハム・リンカーン」と駆逐艦3隻に加え、米中央軍(CENTCOM)所属の誘導ミサイル駆逐艦3隻、戦闘艦3隻が配備されている。これは、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の拘束作戦に投入された「ジェラルド・R・フォード」空母を含む艦隊規模(12隻)とほぼ同等だという。
「エイブラハム・リンカーン」には、F-35Cステルス戦闘機、F/A-18Eスーパーホーネット、敵防空網制圧用のEA-18Gなどで構成される第9空母航空団が搭載されている。
CENTCOM所属の駆逐艦3隻は、巡航ミサイル「トマホーク」を含む弾道・巡航ミサイルを発射可能な垂直発射システム(VLS)を備えている。
海上戦力に加え、イギリスに駐留していた第494遠征戦闘飛行隊所属のF-15E戦闘機12〜15機が、ヨルダン国内の米軍基地へ移動した。F-15Eは精密誘導爆弾や地下貫通弾(バンカーバスター)を搭載可能とされる。
さらに、KC-135空中給油機、MQ-9リーパー無人偵察機、RC-135Wリベット・ジョイント電子偵察機が、UAEやカタールなど米国の中東協力国で支援態勢を整えている。
「アナドル通信」によると、リンカーン空母打撃群および空軍戦力の追加配備により、約5,700人の兵力が増強され、中東地域の米軍兵力は計約5万人に達したとみられる。
米国はこの大規模戦力を背景に、イランに対し①ウラン濃縮の恒久停止および保有濃縮ウランの全面廃棄②弾道ミサイルの射程・数量制限③ハマス、ヒズボラ、フーシ派など地域代理勢力への支援中止——の3項目を受け入れるよう求めているとされる。
トランプ大統領は1月28日、「イランが核兵器を排除するという、すべての当事者にとって公正な合意に応じることを望む」と述べ、「偉大な空母エイブラハム・リンカーンが率いる巨大な艦隊は、必要とあらばベネズエラの時と同様、迅速かつ暴力的な手段で任務を遂行する準備ができている」と強調した。
一方、イランはウランの全面放棄は受け入れられないとの立場を堅持している。特にミサイル射程制限については、対イスラエル抑止力の剥奪を狙ったものだとして強く反発しており、米国による攻撃があれば報復すると警告している。
アラグチ外相は1月28日、SNSの「X」で「我々の軍は、祖国の陸・空・海に対するいかなる攻撃にも、即時かつ強力に対応する準備ができている。引き金に指をかけた状態だ」と投稿した。
さらに、「イランは相互利益に基づく公正で平等な合意を常に歓迎してきた。威圧や脅迫のない対等な立場で、平和的核技術の権利を保障し、核兵器保有を禁じるべきだ」と従来の立場を改めて示した。
ガリバフ国会議長もCNNのインタビューで、「イランは真剣な交渉に応じる用意があるが、トランプ大統領は自らの意志を押し付けようとしているだけだ」と批判した。「もし攻撃されれば報復する。その過程で米兵数千人が危険にさらされる可能性がある」と警告した上で、「彼は戦争を始めることはできるかもしれないが、終わらせることは思い通りにはいかないだろう」と語った。
















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