
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が誇る極超音速ミサイル「キンジャル」が、ウクライナ西部のリヴィウ地域で撃墜された。
リヴィウのアンドリー・サドビー市長は11日(現地時間)、SNSを通じて、ロシア軍がMiG-31K戦闘機を動員してリヴィウを標的とした極超音速ミサイル攻撃を行ったが、ウクライナの防空網が目標に到達する前にミサイルを迎撃することに成功したと説明した。さらに市長は、リヴィウに向かっていた2発のキンジャルが途中で探知され、ウクライナの防空システムによって無力化されたと付け加えた。
キンジャルは最高速度が音速の10倍であるマッハ10に達し、最大射程は約3,000キロメートルを誇る。回避機動によって従来のミサイル防衛システムを無力化できるとされ、プーチン大統領はかつて「天下無敵」と称賛した。このミサイルは1発あたりの費用が約5,000万ドルから1億ドル(約74億2,000万円から148億4,000万円)と非常に高額である。ロシアの保有量は当初の50発程度から、現在は100発から150発に増加しているとみられる。
ウクライナ軍が迎撃に使用したシステムの詳細は公表されていないが、アメリカが供給した「ペトリオット」や、イタリアとフランスが提供した「SAMP/T」などが運用されている可能性がある。アメリカ製のペトリオットは2023年にも首都キーウに向けて発射されたキンジャルを撃墜しており、一方のSAMP/Tは「ヨーロッパの盾」とも称される高度なシステムである。
一方で、ロシアが最大10万人に達する兵力を集結させ、大規模攻勢を準備しているとの懸念が高まっている。戦争分析団体のロマン・ポホリリ氏らは9日、ロシアが今春にウクライナ東部および南部で大規模攻撃を敢行するために物資を整えていると主張した。攻勢の主な標的はドネツク地域となる可能性が高く、ウクライナ軍を全面戦闘に引き込み、壊滅させることを最終目標としているとの分析である。
ドナルド・トランプ大統領は今夏までの終戦を提案しており、ロシアはこの期限までに占領地域を可能な限り拡大し、有利な条件で交渉に臨む意図があると考えられている。両国はアラブ首長国連邦で終戦協議を行ったが、ロシアによる東部地域の編入要求をめぐり、領土問題での進展は見られていない。
















コメント0