
韓国国家情報院が最近、北朝鮮の金正恩総書記の娘、金主愛(キム・ジュエ)氏が事実上の後継者として「内定段階」に入ったとの公式判断を下す中、今後主愛氏が父よりも強硬な統治スタイルを示すとの見解を専門家が明らかにした。
「関西テレビ」の報道によると、日本の北朝鮮問題専門家として知られる龍谷大学の李相哲(リ・サンチョル)教授は、主愛氏に政治経験はないものの、権力継承の構図において象徴的な存在を超え、後継者としての地位を固めつつあると分析した。
主愛氏は2022年11月、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試験発射現場で初めて姿を現して以降、朝鮮人民軍の創建記念行事や閲兵式など主要な国家行事に相次いで登場し、いわゆる「白頭血統」の正統性を強調してきた。特に戦略兵器関連の現場で金総書記と並んで立ったり、手をつないだりする姿が公開され、「4代世襲」への布石との見方が広がっている。
同教授はこうした公開同行について「単なる家族的な演出以上の意味を持つ」と指摘した。ミサイル発射現場で主愛氏がタイマーを操作するように見える写真を例に挙げ、「国家的な行事でありながら娘の要求を寛大に受け入れる様子は、父娘の愛情表現を超え、権力継承を示唆する信号である可能性がある」と説明した。
実際、高位脱北幹部の証言によると、金総書記は娘を「私の栄養剤」と呼ぶほど特別な愛情を注いでいると伝えられている。
昨年まで平壌に居住していた30代の脱北男性は、日本の放送局とのインタビューで「主愛氏は北朝鮮メディアで『愛するお子様』として登場しており、住民の間でも好意的な認識が強い」と言及した。さらに「北朝鮮体制の特性上、金総書記が望めば不可能なことはない」と付け加えた。
同教授は、将来的に権力継承が現実化した場合、統治方式が一層硬直化する可能性についても言及した。軍幹部を公開の場で叱責し処刑するなど、権力の強圧的な側面を目の当たりにして成長した人物が指導者となれば、父以上に断固とした強硬な統治スタイルを示す可能性があるとの分析だ。
ただし、不確定要素も残されている。金総書記は42歳前後と比較的若く、主愛氏も10代前半と推定されるにすぎず、正確な年齢や名前さえ公式には確認されていない。
同教授は「主愛氏が成人するまでには多くの不確実性が存在するが、次世代へ権力が引き継がれるというメッセージは明確だ」とし、「主愛氏が有力な後継候補の一人として取り沙汰されるのは妥当だ」と評価した。
















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