
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が2025年末、非公開の式典で北朝鮮の兵力派遣を指揮した北朝鮮軍の司令官らに勲章を授与していたとみられると、米国の北朝鮮専門メディア、NKニュースが7日(現地時間)に報じた。勲章の授与式は2025年12月3日、モスクワで行われたとみられる。
報道は先月27日に朝鮮中央テレビ(KCTV)が放送した内容の分析に基づいており、北朝鮮がロシア・クルスク州でウクライナ軍と交戦した兵士を称えるために新設した戦争博物館を紹介する内容だとされる。
戦死した北朝鮮兵約2,300人の名前を刻んだ追悼の壁が設置されたこの博物館には、プーチン大統領とみられる人物が北朝鮮の高位軍関係者5人に勲章を授与している写真展示も含まれている。これらの写真には、「クルスク地域解放作戦に参加した朝鮮人民軍の主要指揮官および兵士に対するロシア国家の授賞式」との説明が添えられている。
この行事については公式な報道はなく、ロシア大統領府も当日の日程として公表していない。前日の公式記録には、プーチン大統領がロシアを支援する関係者の行事に出席し、米国のスティーブン・ウィトコフ特使およびジャレッド・クシュナー特使と会談したことのみが記されている。
写真に写る受章者の詳細は確認されていないものの、2025年5月9日のモスクワでの戦勝記念日軍事パレードの際にプーチン大統領が接触した北朝鮮軍の司令官5人が含まれている可能性が高いとみられている。
北朝鮮側の司令官はキム・ヨンボク、リ・チャンホ、シン・グムチョル、チャ・ヨンボム、キム・ミョンチョルの5人で、そのほとんどが米国、英国、欧州連合(EU)など西側諸国の制裁対象となっている。これらの司令官は2025年8月にロシアから帰還し、金正恩朝鮮労働党総書記と会談を行ったとされ、その後、北朝鮮の国営メディアが関連写真を公開した。
韓国・東西大学のロシア研究者クリス・マンデー氏は、勲章授与の事実がロシア国内で公にされていない点に意味があると指摘している。同氏は、ロシア大統領府が北朝鮮との「同盟関係」を対外的に示したい一方で、関係が過度に密接に映ることは避けたい思惑もあると分析した。
授賞式当時にプーチン大統領が米政府関係者と接触していた点にも触れ、ロシア側が北朝鮮を切り捨てない姿勢を対外的に示そうとした可能性があるとも述べた。
「プーチン大統領が北朝鮮との関係強化を主導する一方、大統領府の当局者たちはその動きを制御しようとしていることが示唆される」とマンデー氏は述べ、「北朝鮮側はクルスクでの自国兵の扱いやロシア軍指揮部の対応に不満を抱いていた。勲章授与式はその対立を和らげようとする試みだったとみられる」と続けた。
4月に平壌で行われた「海外軍事作戦戦闘功勲記念博物館」の開館式には、ロシアの高官らが多数出席した。
ロシアのアンドレイ・ベロウソフ国防相は開館式に先立ち、北朝鮮軍人10人に勇敢勲章を授与した。また、ヴャチェスラフ・ウォロジン下院議長とともに、式典の場で北朝鮮の戦死者を追悼するためひざまずいた。













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