
米国の北朝鮮専門メディア、NKニュースは6日、関係筋の話として、最近、平壌でのガソリン価格が急騰していると報じた。米・イラン間の軍事衝突に伴うホルムズ海峡封鎖の影響で、平壌のガソリン価格が韓国を上回る水準に急騰したという。中東での供給混乱や米・イラン衝突に伴う原油価格の上昇が、北朝鮮の燃料市場にも影響を及ぼしているとみられる。
NKニュースによると、現在、平壌ではガソリン1キログラムあたり2ドル(約316円)で取引されているという。ガソリンの密度を基にリットルに換算すると、1リットルあたり約1.56ドル(約246円)となり、同日の韓国における普通ガソリン価格(1リットルあたり1.41ドル、約223円)を上回る水準となっている。
平壌のガソリン価格は、わずか1か月前と比べても大幅に上昇している。先月7日時点では1キログラムあたり1.24ドル(約196円)、リットル換算で約0.97ドル(約153円)だった。わずか1か月で、リットルあたりの価格が約60%上昇した計算になる。
今回の価格急騰は、ホルムズ海峡の封鎖以降に顕著になったとされる。米国による対イラン軍事行動を受け、イランが3月初めにホルムズ海峡を封鎖したことで国際原油価格が急騰し、指標となるブレント原油は、その後も1バレル120ドル(約1万8,900円)を繰り返し上回った。
ほかの北朝鮮関連メディアの報道もこうした傾向を裏付けている。デイリーNKとアジアプレス・インターナショナルは先月末、平壌でのガソリンや軽油の価格が3月中旬を上回る水準で取引されていると報じた。
燃料価格の上昇は、北朝鮮ウォン安の進行とも重なっている。アジアプレス・インターナショナルとデイリーNKによると、北朝鮮国内のドルの為替レートは、3月初めには1ドル=4万5,000北朝鮮ウォン(約4,900円)程度だったが、先月24〜26日には6万9,000北朝鮮ウォン(約7,500円)台に上昇したという。北朝鮮ウォン安が進んだことで、輸入燃料の調達コストがさらに増加した可能性もある。
専門家らは、燃料価格の上昇が北朝鮮経済全体に及ぼす影響は小さくないとみている。ガソリンや軽油の価格が上昇すれば、工場稼働・物流・農業・輸送などのコストも連動して上昇し、最終的には食料品や生活必需品の値上がりにつながりかねないとNKニュースは伝えた。













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