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「生活できんくても買いたい」中国Z世代ラブブ熱狂、生活費を削る異様な実態

竹内智子 アクセス  

世界的に人気のキャラクター「ラブブ(LABUBU)」が、中国のZ世代の間でただの人形ではなく、まるで我が子のように扱われているという。

香港のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は25日(現地時間)、購入するまで中身がわからない「ブラインドボックス」方式で話題を呼んでいるラブブは、最近、ぬいぐるみ専用の衣類やアクセサリーの購入ブームをも巻き起こしていると報じた。

中国の大手ECサイトであるタオバオとティーモール(天猫)によれば、今年5月時点でぬいぐるみ用の衣類の販売額が初めて1,000万元(約2億500万円)を突破したという。

さらに、6月に中国で開催された「618商戦」では、関連商品の売上が前年同期比で50%以上増加し、購入者の80%以上が女性であることが、タオバオの集計結果で明らかとなった。

中国・浙江省に住む大学生のチャイさん(21)は、ラブブの着せ替えにハマり、2年間で3,000元(約6万円)をぬいぐるみの衣装代に費やしたと語った。また、彼女の1ヶ月の生活費はおよそ2,000元(約4万円)だということも分かった。

チャイさんはSCMPに対し「球体関節人形(BJD)を好きになるのはごく自然なことだ」とし「衣装1セットで300〜500元(約6千〜1万円)ほどかかる」と述べた。

SCMPによれば、中国のZ世代はお気に入りのぬいぐるみに服を着せ、アクセサリーを付けたり、ぬいぐるみを一緒に旅行に連れて行ったりする新たな文化を楽しんでおり、こうした行為を通じて精神的な癒やしを得ているという。

こうした傾向を背景に、ぬいぐるみ用の衣類市場が急成長し、いわゆる「ドール・エコノミー(doll economy=人形経済)」の新たな成長の原動力となっていると伝えられた。

コレクターのヤンシー・ファンさんは「ぬいぐるみの着せ替えは、まるで子供に服を着せるようなもの。服を着せるとさらに可愛く、生き生きとして見えて、まるで我が子のような感じがする」と話した。

この変化を受け、中国山東省では従来は日本や韓国向けに衣類を輸出していた工場が、最近はぬいぐるみ用衣装の生産へ転換する動きが相次いでいるという。

このように、香港出身のアートトイ作家ロン・カシン氏がデザインしたラブブは、中国のポップマートが独占販売を行っている。ウサギのような耳にサメを思わせる口、大きな目が特徴で、韓国の人気アイドルグループBLACKPINKのリサやポップスターのリアーナなどがSNSで紹介したことでさらに人気を集めた。

これまで「偽物大国」と揶揄されてきた中国だが、海外でも旋風を巻き起こしている自国キャラクター商品を守るため、取り締まりを強化する姿勢を示しているという。

この日、中国の税関当局である海関総署は、今年に入ってから模倣品「ラブブ」を185万点押収したと明らかにした。

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