宇宙旅行、予約だけで650人以上…「数年内に宇宙ホテル、月旅行商品登場」

宇宙産業の発展に伴い、一般市民の宇宙アクセスは拡大しつつある。現状では、一部の資産家を中心にごごく少数の人々に限定されている宇宙旅行だが、一部の専門家は数年内に宇宙ホテルや研究施設への滞在、月探査といった多彩な宇宙観光メニューが実現すると見ている。
25日(現地時間)、ニューヨーク・タイムズ(NYT)は宇宙観光産業の現状と展望を取り上げた。
2001年、アメリカの実業家であるデニス・チトー氏はロシアのソユーズ宇宙船に乗り、国際宇宙ステーション(ISS)に行って世界初の「宇宙観光客」となった。チトー氏は当時、約2,000万ドル(約32億4300万円)を支払った。
宇宙インフラと商業化が進展した現在、宇宙観光市場はヴァージン・ギャラクティック、ブルーオリジン、スペースXなどの大手宇宙企業が主導している。
観光目的で宇宙を訪れた観光客の大半は、大気圏と宇宙の境界まで到達した後に帰還するサブオービタル(準軌道)飛行を体験した。
2018年以降、32人を宇宙に送ったヴァージン・ギャラクティックは、航空機形状の宇宙船で乗客を準軌道まで運ぶ。ヴァージン・マザーシップという母船が50分間で約15kmの高度まで上昇した後、付属の宇宙船が分離し、乗客を「カルマン線」まで移動させる。
カルマン線とは公式な地球と宇宙の境界で、乗客は数分間無重力状態を体験する。観光客は飛行前に3日間の訓練を受けなければならない。
同社は、過去2年間、商品販売を中止していたが、今年は1席あたり75万ドル(約1億2,200万円)で販売を再開した。搭乗定員を従来の4人から6人に増やした新しい宇宙船を試験中だ。
また、準軌道飛行を予約した乗客は現在60カ国650人以上に達する。同社は運航便数を増やし、2027~2028年頃に宇宙旅行を再開すれば年間750人を宇宙に送ることができると予測している。
ブルーオリジンはヴァージン・ギャラクティックとは異なり、自社のロケット「ニューシェパード」を垂直に発射する。サブオービタル飛行に要する時間は約11分間で、これまでに92人が体験した。
同社は、今年1月、38回目のサブオービタル飛行を終えた後、民間飛行プログラムを少なくとも2年間中断すると発表した。軌道ロケットの製造と、米航空宇宙局(NASA)の月着陸船の開発に注力する計画だ。
地球周回軌道に到達してから数日以上にわたって宇宙で過ごす軌道宇宙旅行は、技術的な難易度がはるかに高い。
スペースXが提供する民間宇宙飛行は、宇宙船「クルー・ドラゴン」を活用する。乗客4人のチャーター旅行費用は約2億ドル(約324億3,300万円)で、3~6日間行われる。最大9ヶ月の集中訓練が必要だ。これまでに24人がスペースXの宇宙旅行を体験した。
米宇宙企業アクシオム・スペースは2022年以降、民間の乗客20人をスペースXのロケットに乗せ、ISSに滞在させた。輸送部分だけスペースXのサービスを購入する方式だ。
旅行期間は最大2週間で、搭乗券は1席あたり約6,000万ドル(約97億3,000万円)だ。同社は、2030年のISS退役に合わせ、世界初の商業用宇宙ステーション建設競争に参入した。
数年内に地球軌道ホテルや研究室、月探査など様々な観光商品が登場すると予測したフロリダ大学観光ホテル経営学のレイチェル・プー教授はNYTに「今や核心的な質問は『私たちが宇宙に行けるか』ではなく『そこに滞在、活動しながら繁栄できるか』だ」と述べた。
















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