職員組合「自衛隊の軍事組織の本質を隠蔽する広報活動」
防衛省「遺憾」、文部科学相「学生活動が制限されてはならない」

名古屋大学の学園祭で開催予定だった自衛隊ブース展示が大学職員組合の抗議で中止された。
19日、朝日新聞・読売新聞・毎日新聞などは、11~14日に名古屋大学の学園祭「名大祭」が開催されたと報じた。自衛隊は13日、名大祭で車両・パネルなどを展示し、体力測定を行うブースを運営する予定だった。
ブース運営は学生で構成された実行委員会が災害発生時の自衛隊の活動と専門知識を知ってもらいたいとして、1月に自衛隊愛知地方協力本部に出展を要請した。
教職員で構成された名古屋大学職員組合は12日、展示中止を求める声明を発表し、自衛隊の本質である軍事組織性を隠し、学生と地域住民に「かっこよさ」や「安心」を植え付ける一方的な広報活動だと批判した。
また、軍関連機関との共同研究を禁止する「名古屋大学平和憲章」を根拠に挙げ、今回の展示が憲章の精神を踏みにじる行為だとした。
大学当局は安全なイベントの進行を保証できないとして実行委員会に中止を要請し、実行委員会は同日、出展中止を発表した。
実行委員会側は5月に東京大学の学園祭で参政党代表講演を巡って爆破予告が受理され、当日全体イベントが中止された事例も判断に反映したとし、事前の検討が不足していたとの立場を示した。
その後、防衛省は16日に「X(旧Twitter)」を通じて関係者間で慎重な調整と準備が繰り返し行われたにもかかわらず、直前に出展が中止されたことは極めて遺憾だとの立場を示した。
小泉進次郎防衛大臣もこの投稿を引用し、自身のXアカウントに学園祭で自衛隊の災害派遣活動の紹介すら許可されないという内容の文章を掲載した。
名古屋大学は17日、ホームページで自衛隊愛知地方協力本部に対し、展示中止について謝罪の意を伝えたと報じられた。
また、大学全体の十分な検討なしに関連部門のみの判断で中止を要請したもので、その過程にガバナンス上の問題があったとし、今後経緯を検証すると明らかにした。
松本洋平文部科学大臣はこの日、閣僚会議後の記者会見で、ブース展示の中止について、安全確保のための対応やその懸念によって学生の自由な活動が制限されるようなことがあってはならないとの考えを示した。さらに、「学生が主体的に企画した催しがこのような経緯で中止されたことは非常に遺憾だ」と述べた。














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