元米大統領補佐官「米・イランMOUはイランの完勝…トランプ大統領は原油高を懸念し再び譲歩」

米国のドナルド・トランプ第1次政権でホワイトハウス国家安全保障顧問を務めたジョン・ボルトン氏は19日(現地時間)、米国とイランが締結した終戦に関する了解覚書(MOU)について「イランに有利な合意だ」と厳しく批判した。
ボルトン氏は同日、ANI通信のインタビューで「今回の合意はイランに極めて有利な内容だ」とした上で「トランプ大統領が最も重視していたホルムズ海峡の航行問題も、この合意で完全に解決されていない」と指摘した。
さらに「今後の動向を見極める必要がある」と述べ「例えば、イランが通行料を徴収したり、航行に新たな条件を課したりする可能性もある。今回の合意にはそのような行為を禁じる規定は盛り込まれていない」と語った。
ボルトン氏はトランプ大統領がMOUに合意した理由として、エネルギー価格の上昇や戦争の長期化による経済的打撃を挙げた。
ボルトン氏は「トランプ大統領は自ら非常に厳しい立場に追い込まれた」とし「戦争から早く手を引きたかったことは明らかだ。ガソリン価格を心配し、国際原油価格や米国内の燃料価格を引き下げるため、湾岸地域からの原油供給を増やしたいと考えていた。そして、その目的を達成するために何を譲歩するかについては、あまり気にしていなかった」と主張した。
また、今回の合意は対イラン制裁の緩和や経済的利益の提供などイラン側に有利な内容を含む一方で、米軍の展開やイスラエルの軍事行動に制約を与える可能性があると指摘し「これはイラン政権が期待していた以上の成果だ」と述べた。
さらに、イランが米国との交渉で経済的譲歩を引き出したのは今回が初めてではないとし、イランが核開発を放棄する可能性には懐疑的な見方を示した。
ボルトン氏は「イランも北朝鮮も経済的利益は受け取る一方で、核開発を制限する措置は実行しない」と述べ「米国はこれまで何度もイランに騙されてきた。そしてトランプ大統領も再びイランに騙された」と批判した。
また「イランが再び国際市場で原油を販売できるようになれば、新たな収入を得ることになる」とした上で「イラン政権はその資金を国民のためではなく、権力基盤の強化や革命防衛隊の再建、代理勢力ネットワークの復活、さらには核開発計画の再構築に充てるだろう。結局、軍事行動を開始した当初に直面していた脅威が再び現れるだけだ」と警告した。
その上で「イランは『核兵器は保有しない』と言うだろうが、その発言自体が虚偽だ」と述べ、合意はすでに締結された以上、今後60日間の追加協議ではイランに対し厳格な履行を求めるべきだと強調した。
さらに、ホルムズ海峡における航行の自由も確実に保障されるべきだと訴えた。
ボルトン氏は「ホルムズ海峡は国際水路であり、通行料の徴収や航行制限があってはならない」と述べ「イランがその原則から逸脱した場合、この合意は無効だと考える。これが私がトランプ大統領に助言する内容だ」と語った。













コメント0