
NVIDIAのジェンスン・フアンCEOが16日、日本の製造技術とNVIDIAの人工知能(AI)プラットフォームを結合して次世代の産業用ロボット市場を開拓するという構想を明らかにした。富士通とファナック、安川電機、川崎重工業に続き、トヨタ自動車と日立製作所、オムロンなどの製造企業と協力を拡大し、製造現場にフィジカルAIを本格的に導入する計画だ。
フアンCEOはこの日、東京都港区で行われたフィジカルAIに関するプロジェクトのキックオフイベントで「日本のメカトロニクスとNVIDIAのフィジカルAIを結合して産業を自動化する新時代を創出する」と述べた。彼はファナックと安川電機、川崎重工業がNVIDIAのプラットフォームを活用し、富士通がこれらの企業と共に産業用のフィジカルAIプラットフォーム開発に乗り出すと説明した。
さらに、フアンCEOは「AIはプログラミングをするロボットではなく、教えることができるロボットを提供する」とし、「新しい部品に適応するのに数週間ではなく数分で済むロボットが登場する」と述べた。AIロボットは一度も経験したことのない作業も段階的に推論して実行できると説明した。フアンCEOは「世界最高水準のAIを備えたロボットは様々な環境と作業に適応できる」とし、「一度も見たり実行したりしたことのない作業も、段階的に分けて処理できる」と述べた。
■ジェンスン・フアンCEO、AIロボット時代を宣言
このような変化により、産業用ロボットの需要が大企業中心から中小製造業者まで広がるとフアンCEOは展望した。 彼は「ロボットは、日本の中小企業と産業を支える作業場や代々に製造技術を受け継いできた家族企業でも活用できるようになる」と述べた。
続けて「職人が持つ技術を次世代に伝授できるロボットが登場する」と付け加えた。また、日本をフィジカルAIの有力な実証・適用市場と評価した。フアンCEOは、日本が基礎化学と素材科学、メカトロニクス分野で世界をリードする地位にあることを強調した。また、米国がソフトウェアと情報技術の革命を主導したが、AIは他の国にも新たな機会を提供すると評価した。彼は「日本の優れたメカトロニクス技術とフィジカルAIが結合する準備ができている」と述べた。
■日本の製造業全般に協力を拡大
NVIDIAと日本の企業はこの日、具体的な協力計画も公開した。NVIDIAはAI技術の基盤を提供し、富士通は中央処理装置(CPU)とソフトウェアを供給する。参加する企業はAIとロボット制御、シミュレーション技術を結合したフィジカルAIの共通基盤も構築する計画だ。
製造現場では、AIが生産業務を自律的に行うようにし、小売・物流分野では運搬を自動化する。医療分野では病院内の医薬品と検体の運搬、受付業務などにロボットを活用する。富士通はファナック、安川電機、川崎重工業とフィジカルAI分野で協力する。具体的にはファナックと製造業、安川電機と小売・物流、川崎重工業とヘルスケア分野でAIロボットの現場適用を推進する。
NVIDIAは、ロボット開発向け基盤モデル「Cosmos」の日本企業への提供も拡大する。6月に発足したロボット開発の協業体制には富士通やファナックなど日本企業10社が参加する。トヨタと静岡県に創設した実証都市「Woven City(ウーブン・シティ)」の開発に協力する。日立製作所とは人の介入を最小限にした自律型工場の動作を検証し、オムロンとはNVIDIAの仮想空間を構築するプラットフォーム「Omniverse」を活用して半導体基板の検査技術を高度化する。
一方、フアンCEOは日本の企業がNVIDIAのAIオープンモデルを活用しても、独自のAI能力を確保する必要がある点も強調した。彼は「どの企業や国も、自分の知能を外部に任せてはいけない」とし、「日本の知能は日本の根本的な知的財産であり、日本で育てて発展させなければならない」と述べた。















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