
サッカー場では闘志あふれる選手として、家庭では頼れる父親として多くの人から愛された元サッカー選手パク・チュホと妻アンナの11年間にわたる夫婦の歩みが、改めて注目を集めている。

パク・チュホは現役時代、スイスのバーゼル、ドイツのマインツやボルシア・ドルトムントなど欧州の名門クラブでプレーした韓国代表のフルバックだった。
引退後も、彼の真っすぐな人柄は注目を集めた。サッカー韓国代表監督の選任過程をめぐる問題について内部告発を行った。
その後、韓国国会文化体育観光委員会の国政監査(政府機関などを対象に行われる国会の監査)に証人として出席し、不公正な運営について自身の考えを述べたことで、サッカーファンから支持を集めた。
一方で、パク・チュホはバラエティ番組『スターパパ奮闘記!スーパーマンが帰ってきた』で、ナウン、ゴヌ、ジヌら子どもたちと過ごす姿が親しまれ、父親としても多くの人から愛された。
しかし、幸せそうに見えた家族にも、大きな試練があった。妻アンナが突然、がんと診断され、闘病生活を送ることになった。
パク・チュホは番組インタビューで、現役時代、強い疲労感を訴えたアンナが病院を訪れたところ、30代前半という若さでがんと診断された当時を振り返った。
普段は涙を見せないパク・チュホだったが、思いもよらない現実を前に妻を抱きしめ、2人で泣き崩れたという。当時を振り返り、そのときの心境を明かした。
それでも、アンナは強い妻であり母だった。パク・チュホが「子どもたちのことは心配しなくていい。僕が最善を尽くす」と伝えると、アンナは「あなたの言葉を信じて、私も最善を尽くす」と応じた。
「その代わり、私のせいで練習をおろそかにしないでほしい」と伝え、夫の現役生活を最後まで支え続けた。
妻との約束を守るため、パク・チュホは苦しい状況でも自主トレーニングを欠かさず、そのシーズンは負傷で2試合を欠場しただけで、ほぼ全試合に出場した。

夫がグラウンドで最後まで輝き続けることを願っていたアンナの支えもあり、パク・チュホは2023年6月、16年間にわたる現役生活に幕を下ろした。
とりわけ公式引退式の日には、古巣・蔚山(ウルサン)の多くのファンがアウェイまで駆けつけ、夫の最後の舞台に声援を送った。その光景に、アンナは深く感動した。
外国人であるアンナは、言葉では言い表せないほどの感謝と敬意を胸に、カメラがすべて引き上げた後、ファンだけに向けて韓国式の大礼(ひざまずいて深く頭を下げるあいさつ)を行い、心からの感謝を伝えた。
夫を支えてくれたファンへの感謝が込められたその姿は、会場を涙に包んだ。
国籍や言語の違いを越え、互いに支え合ってきた夫婦の11年間の歩みは、多くの人に感動を与えている。
苦しい時期を乗り越え、現在はアンナの健康も大きく回復し、幸せな日々を送っている家族に、今も多くの人から温かい声援が寄せられている。















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