
ロシアがウクライナ北部を攻撃する際、劣化ウラン成分を含む兵器を使用したとされる。ウクライナ保安庁(SBU)は23日(現地時間)、ロシアが4月から6月にかけてチェルニーヒウ地域をゲラン2ドローンで攻撃する過程で、劣化ウラン成分を含む弾薬を使用した事例が6件確認されたと主張した。
SBUによると、チェルニーヒウに墜落したロシア軍のゲラン2ドローンの残骸を回収して調査した結果、一部から自然放射線量の最大80倍に達する放射線量が検出された。
SBUは「ドローンの破片から放出されるガンマ線量は1時間当たり8.3~24マイクロシーベルトに達し、最大許容基準値の0.3マイクロシーベルトを大幅に超えていた」とし、「これは人体の健康と環境に対する直接的な脅威となる」と明らかにした。
ロシア軍はイラン製のシャヘドドローンを改造してゲラン2を製造し、R-60Mミサイルを搭載した。このミサイルの弾頭には、核物質のウラン235とウラン238が含まれていたとSBUは主張している。

劣化ウラン弾は「残りかすのウラン」(劣化ウラン)を材料とし、戦車砲弾やミサイル弾頭としても製造される。通常の徹甲弾よりも貫通力がはるかに高く、湾岸戦争やユーゴスラビアで使用されたが、核兵器や核燃料に使われる核分裂性物質を抽出した後に残る物質から製造されるため、懸念の声も少なくない。
特に劣化ウラン弾は、非常に重い重金属で化学的毒性が強く、がんの発症リスクを高める可能性があるほか、環境汚染も懸念されることから、論争の的となっている。ただし、劣化ウランは核分裂の連鎖反応を起こさないため、核兵器には分類されていない。

ロシアはドローンの破壊力を最大化するため、この物質を改造型弾頭に使用したと分析されている。これまでロシアは、米国や英国などの西側諸国がウクライナに戦車用の劣化ウラン弾を支援した際、「犯罪行為」だとして強く反発してきた。
ロシアは特に、これをベラルーシへの戦術核配備の名分とした。しかし、今回SBUが発表した主張が事実であれば、ダブルスタンダードを巡る論争の中心となる見通しだ。















コメント0