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「米国の民度は下落の一途」他人の家のドアを蹴って逃走する“チャレンジ”が大流行… SNSによる“暴力の正常化”に専門家が警鐘

竹内智子 アクセス  

引用:米フロリダ州ボルーシャ郡保安官事務所
引用:米フロリダ州ボルーシャ郡保安官事務所

TikTokを中心に、全米の10代若者の間で「ドアキック・チャレンジ」と呼ばれる危険な遊びが急速に拡大している。赤の他人の家の玄関を深夜に蹴って逃走するというもので、すでに死者まで出ており、当局や専門家は強い警告を発している。

この「チャレンジ」は、かつての「ピンポンダッシュ」の過激版。無作為に選んだ家の玄関を蹴り壊す勢いで叩き、住人が出てくる前に逃げる姿を動画に撮ってSNSに投稿する。より多くの再生数や「いいね」を狙い、暴力的な行為がエスカレートする傾向にある。

フロリダ州ボルーシャ郡のマイク・チートウッド保安官は「これはまさに『死にに行く遊び』だ」と断言。侵入と誤認されれば、「城の原則(Castle Doctrine)」により警告なしの発砲が合法化されるため、命を落とす可能性すらあると語った。

実際に悲劇は起きている。今年5月、バージニア州で18歳の少年がチャレンジ中に住人の発砲を受け死亡。撃った27歳の男は殺人容疑で起訴されたが、家族は「母と自分を守るための行動だった」と主張した。

過去にはさらに衝撃的な事件もあった。2020年、カリフォルニア州ではドアキック後に車で逃げた10代6人を住人が車で追い、わざと衝突。3人が死亡する事態となった。

現在もカリフォルニア、ペンシルベニア、テキサスなど全米各地で模倣事件が頻発。ネバダ州ラスベガスでは、妊娠中の交際相手と就寝中だった男性の家が深夜に襲われ、5,000ドル(約74万円)相当の損害が発生した。

フロリダ州ディベリー市では、2人の10代がドアを完全に破壊したとして住居侵入罪で起訴された。

引用:iclickart*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:iclickart*この画像は記事の内容と一切関係ありません

SNSの過激化がもたらす「感覚の麻痺」

こうした傾向の背景にはSNSの「中毒性」がある。ソーシャルメディア安全機構(OSAS)のマーク・バークマン代表は「TikTokなどが10代に過激な行動を『条件づけ』している」と分析。特に暴力的・性的な動画が注目を集めやすく、「1日5時間以上も刺激的な映像を見続けることで、暴力や残虐さを『普通』だと錯覚するようになる」と警鐘を鳴らした。

オンライン安全企業バーク・テクノロジーのティタニア・ジョーダン氏は、親が子どもの投稿内容だけでなく視聴するコンテンツについても積極的に会話するよう呼びかけている。「テクノロジーを活用して子どものデジタル環境を理解する努力が必要だ」として、家庭内での「デジタル教育」の重要性を強調した。

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