
中国が、南シナ海はもちろん、インド洋や中東、アフリカへ海軍の軍事力を投入するため、南部海南省に空母用の「ドライドック」を建設したと報じられた。
27日付の香港紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」によると、米地理情報企業AllSource Analysisは、21日撮影の衛星写真で中国の2隻目の空母「山東艦」が海南省三亜市の楡林海軍基地のドライドックで確認されたと明らかにした。2017年に建設が始まったこのドックは長さ800mで、中国の3隻目の空母「福建艦」も収容可能とされる。
ドライドックは空母を陸上に引き上げ、船体・プロペラ・海水吸入口などを修理・点検(MRO)する特殊施設で、空母の作戦準備態勢と寿命延長に不可欠だ。
AllSourceは「中国の空母の修理と整備はこれまで北部の大連造船所でのみ行われてきた」とし、「楡林基地の空母ドライドック稼働により、中国の空母の作戦遂行能力が大幅に向上するだろう」と予測した。
楡林基地は中国人民解放軍南海艦隊の中核拠点で、南シナ海作戦の戦略的要衝だ。近隣の龍坡海軍基地と連携し、094型原子力弾道ミサイル潜水艦などの基地として使用されてきたが、ドライドック建設により中国の空母作戦の中心地としての役割も果たす見込みだ。
シンガポール南洋理工大学S.ラジャラトナム国際学院(RSIS)のコリン・コー上級研究員は「ここ数年、紛争が頻発する中で、人民解放軍海軍の南シナ海常駐の必要性が高まった」と指摘し、「楡林基地の空母ドライドック建設により、南シナ海での空母の空白は解消された」と分析した。さらに「中国北部の大連と南部の楡林基地の空母ドライドック運用により、空母が台湾海峡とバシー海峡(台湾の蘭嶼とフィリピンのバタン諸島間)、南シナ海・インド洋・中東、さらにはアフリカのジブチ中国海軍基地とも連携作戦を行える」と語った。
「SCMP」は先月発表された米国防総省による中国軍事力報告書を引用し、人民解放軍は2035年までに空母6隻を追加して計9隻を保有する見通しだと伝えた。海軍の軍事力が世界一とされる米国が運用する空母は現在11隻だ。
















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