イランの新最高指導者モジタバ・ハメネイ師が就任後初めて公開したメッセージで、ホルムズ海峡の封鎖を維持する方針を表明し、中東にある米軍基地への攻撃の可能性と戦争拡大の可能性を同時に警告した。

12日(現地時間)、モジタバ師は国営テレビを通じて発表した声明で「ホルムズ海峡を封鎖する手段は必ず継続して使用されなければならない」とし「これは敵に圧力をかけるための核心的手段だ」と述べた。
さらに「中東地域のすべての米軍基地は直ちに閉鎖されなければならない」とし「そうでなければ、該当基地は攻撃の対象になるだろう」と警告した。
モジタバ師は続けて「戦争状況が続くなら、敵が経験していない弱い別の戦線を開く準備もできている」と述べ、中東全域へ衝突が拡大する可能性も示唆した。
今回の発言は、モジタバ師が9日にイランの最高指導者に選出されて以降、初めて公に出したメッセージとなる。モジタバ師の父で前最高指導者のアヤトラ・アリー・ハメネイ師は先月28日に始まった米国とイスラエルによる空爆で死亡した。
当時の空爆はモジタバ師の居住地を狙って実施され、家族の一部も共に死亡した。モジタバ師自身もこの攻撃で負傷したと伝えられている。
強硬保守派とみられる56歳のモジタバ師は「イランは殉教者の血への復讐を決してあきらめない」と述べ、国民の団結を呼びかけた。
現在、イランと米国・イスラエルの戦争の影響で、世界の重要なエネルギー輸送路であるホルムズ海峡を通る原油輸送は事実上停止した状態となっている。ホルムズ海峡は世界の海上石油・ガス輸送量のおよそ20%が通過する要衝で、封鎖が長期化すれば世界のエネルギー市場や金融市場に衝撃が及ぶ可能性があるとみられている。
実際、イランによるミサイルやドローン攻撃がイスラエルやサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)などへ拡大する中、国際原油価格と天然ガス価格は急騰している。ロンドン市場ではこの日、ブレント原油価格が一時、1バレル当たり100ドル(約1万6,000円)に迫った。
ホルムズ海峡封鎖の長期化は世界的なインフレ圧力を強め、主要国の中央銀行による金利政策にも影響を及ぼす可能性があるとの分析も出ている。
一方、ドナルド・トランプ米大統領はホルムズ海峡の再開放を求める圧力が高まる中「イランの核兵器保有を阻止することは原油価格よりはるかに重要な問題だ」と述べ、軍事作戦継続の意思を示唆した。
トランプ大統領は自身のSNSトゥルース・ソーシャルで「米国は世界最大の産油国であり、原油価格が上昇すれば米国は多くの利益を得ることになる」と述べた。
















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