メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

金が6%、銀が8%急落 米・イラン紛争が引き起こしたコモディティ総崩れの正体

望月博樹 アクセス  

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません

米・イラン間の紛争をきっかけにした原油価格の急騰が長期化するとの懸念が強まる中、金や銅をはじめとする主要コモディティ価格が一斉に下落した。投資家の間では、今回のエネルギーショックが最終的に世界的な景気減速や景気後退につながるとの警戒感が広がっている。

19日(現地時間)、金価格は約6%下落し、銀は8%急落した。これに加え、産業用金属である銅とパラジウムもそれぞれ2%、5.5%下落し、コモディティ全体に売りが広がった。

金と銀は紛争の勃発以降、一貫して下落傾向が続いている。安全資産とされる金でさえ弱含んでいる背景には、原油価格の急騰がインフレ再加速への懸念を高め、それに伴い金利が長期間にわたり高止まりするとの見方が織り込まれていることがある。利息を生まない金は、金利上昇局面では相対的に魅力が低下する。

さらに、ドル高も金価格の下押し要因となった。金利上昇によりドルの価値が強まり、それが金価格の下落圧力につながった。

ブックライン・フォー・ガバナンス(BFG)ウェルス・パートナーズのピーター・ブックバー最高投資責任者(CIO)は米CNBCに対し、「インフレリスクによって市場が期待していた米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が後退し、世界的に金利が上昇して実質金利も上がっていることが、金価格の重荷となっている」と説明した。実際、この日米10年債利回りは一時4.3%を超えた。

紛争初期には、銅やパラジウムなどの産業用金属価格が比較的安定した動きを見せていたが、最近になって下落傾向に転じた。景気減速懸念が本格的に価格に反映され始めたとの分析だ。

銅は電子機器、電力網、建設など様々な産業に利用される代表的な景気敏感資産だ。このため、銅価格の下落は通常、景気減速のシグナルと解釈される。

ウォール街では、紛争が長期化すれば原油高が家計や企業の支出を圧迫し、最終的に景気後退へとつながる可能性が高まるとみられている。市場ではこれを「需要破壊」の段階と呼んでいる。

ブックバー氏は「産業用金属市場では、投資家が景気後退リスクを本格的に織り込み始めている」と指摘した。現在の市場では、インフレが高止まりする一方で成長期待が低下する「スタグフレーション」シナリオが取り沙汰されている。実際に、金利上昇と成長見通しの下方修正が同時に進むという異例の動きが見られている。

ただし、専門家の間では、このような状況が長期的なスタグフレーションにつながる可能性は限られているとの見方も出ている。

ヤルデニ・リサーチのエド・ヤルデニ代表は「1970年代のような持続的なスタグフレーションが再現される可能性は低い」と述べた。2022年のロシアによるウクライナ侵攻時にも原油高とインフレ上昇が見られたが、景気後退には至らなかった点を根拠として挙げた。

また、FRBのジェローム・パウエル議長も最近の記者会見で、「スタグフレーションという言葉は、より深刻な状況で用いるべきだ」と述べ、過度な懸念を牽制した。

市場では、今後のコモディティ価格の方向性を左右する最大の要因として、紛争の長期化の有無が挙げられている。ブックバー氏は、産業用金属価格の安定には紛争の終結が必要だと強調した。

一方で、金価格については中長期的に反発する可能性も指摘されている。各国の財政赤字や政府債務の拡大が金価格を下支えする要因となり得るためだ。特に紛争に伴う軍事支出の増加は、財政負担を一段と押し上げる可能性がある。

ゴールドマン・サックスの資産配分リサーチ責任者、クリスチャン・ミュラー=グリスマン氏は「スタグフレーション的なショックが続き、実質金利が低下すれば、実物資産や通貨の分散需要が高まり、金価格の支えになる可能性がある」と分析した。

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • 米国が対EU追加関税推進、強制労働規制巡り対立激化
  • トランプ氏がイラン新指導者評価転換、海上封鎖解除に含み
  • 米下院が対イラン追加攻撃制限可決、終戦交渉は大詰め段階
  • トランプ氏がイラン報復に理解示唆、終戦交渉へ強い執着
  • 総裁も審議委員も「利上げ必要」…6月日銀、1%へのカウントダウン
  • 米国が欧州核配備拡大検討、NATO東側で関心高まる

こんな記事も読まれています

  • 生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
  • 「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
  • 「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
  • GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
  • 米国が対EU追加関税推進、強制労働規制巡り対立激化
  • トランプ氏がイラン新指導者評価転換、海上封鎖解除に含み
  • 活動休止を経た元BIGBANGメンバー、横浜で約1万人規模の“無料ファンミーティング”開催
  • 恋人のプライベート映像の流出を防ぐために大麻事件を起こした? 23年ぶりに噂を完全否定「事実無根」

こんな記事も読まれています

  • 生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
  • 「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
  • 「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
  • GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
  • 米国が対EU追加関税推進、強制労働規制巡り対立激化
  • トランプ氏がイラン新指導者評価転換、海上封鎖解除に含み
  • 活動休止を経た元BIGBANGメンバー、横浜で約1万人規模の“無料ファンミーティング”開催
  • 恋人のプライベート映像の流出を防ぐために大麻事件を起こした? 23年ぶりに噂を完全否定「事実無根」

おすすめニュース

  • 1
    「最近、体力も筋力もガクッと落ちた」と思ったら…何歳から?“一気に老ける年齢”は本当にあった

    ライフスタイル 

  • 2
    「これを本当に飲んだのか…」1口5ドルでも即完売、米巨大アニメイベントで売られた“素足入りドリンク”に衛生問題が噴出

    トレンド 

  • 3
    「こんなタコは見たことがない」ガラパゴス深海1800mで発見…ゴルフボールサイズの“青い新種ミニタコ”

    トレンド 

  • 4
    「先に行くよ」の一言で彼女を山に置き去り…命の危険まで招く“登山破局男”の心理とは

    トレンド 

  • 5
    「頭頂部を高くすれば小顔で若く見える?」…頭皮を切開し穴まで開ける“頭の美容整形”に危険性の指摘も

    ヒント 

話題

  • 1
    GMのAI革命「夜通し計算が1分に」…自動車開発の第3段階で業界の常識を覆す

    モビリティー 

  • 2
    宿泊客の「ドライヤー放置」に衝撃、ホテル火災寸前でSNS話題に

    トレンド 

  • 3
    「月1万個の廃棄品を削減」日本自動車業界が不良品基準を大幅緩和、その背景とは

    モビリティー 

  • 4
    なぜ公衆トイレの便座はU字型なのか?

    トレンド 

  • 5
    「中国も真似しないデザイン」フェラーリ初EV論争にランボルギーニCEOが参戦

    モビリティー 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]