国連、中東戦争終結へ特使任命 米国とイスラエルに停止促す

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、中東の戦争が制御不能な状態に陥ったとして、すべての当事国に攻撃停止と交渉再開を呼びかけた。あわせて、米国、イスラエル、イランを巡る戦争の仲介に向け、ベテラン外交官のジャン・アルノー氏を国連事務総長個人特使に任命した。アルノー氏は、過去にアフガニスタンを担当する国連特使を務めた経験がある。
国連ニュースによると、グテーレス事務総長はこの日、ニューヨークの国連本部で記者団に対し、今回の衝突は指導者らが想定していた水準をはるかに超え、歯止めが利かないまま拡大したと述べた。そのうえで、人道的苦痛の波は激しさを増し、世界経済への衝撃も深まっているとして、事態はあまりにも行き過ぎたと警告した。
さらに、米国とイスラエルに対しては、いまこそ戦争を終わらせる時だと訴えた。イランにも、紛争当事国ではない近隣諸国への攻撃をやめるよう求めている。
また、ホルムズ海峡を通る航行の自由は必ず尊重されなければならないとしたうえで、通航の停止が長期化すれば、石油やガス、肥料などの不可欠な供給網が立ちゆかなくなると警鐘を鳴らした。
地域の民間人についても、深刻な被害を受けたまま極度の不安の中で暮らしているとして、強い懸念を示した。
続いて、イスラエルが親イラン武装組織ヒズボラの攻撃を理由にレバノンを攻撃していることにも触れ、ここでも戦争は止めなければならないと訴えた。イスラエルには民間人への空爆停止を、ヒズボラにはイスラエルへの攻撃停止をそれぞれ要求した。
グテーレス事務総長は、当事国に交渉の再開も促した。「外交が勝たなければならない。戦争は答えではない」としたうえで、「この惨事から抜け出す道を見つけなければならない。外交が出口であり、国際法の完全な尊重が出口であり、平和こそが出口だ」と強調した。
そのうえで、アルノー特使が今回の衝突終結に向けた国連の取り組みを主導すると説明した。特使は現地でより直接的に活動し、仲裁と平和のためのあらゆる試みを支援する予定で、すべての当事国と接触しながら、紛争が及ぼす広範な影響を見極めていくとしている。













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