「売るのが早すぎた」…バフェット氏、後悔しつつもアップル株を再購入しない理由

著名投資家のウォーレン・バフェット氏がApple株を手放すのが早すぎたと認めながらも、現在の市場では買い戻す意向はないと明言した。後悔は認めつつも、現在の株価は再購入する水準ではないとの判断を示し、市場の関心を集めている。
バフェット氏は31日、CNBCのインタビューでApple投資について「売却のタイミングが少し早すぎた」という趣旨の考えを示した。一方で「Apple株を早い段階で買えたことはよかった」とも述べ、これまでの投資判断そのものは前向きに評価した。今回のインタビューはバフェット氏がバークシャー・ハサウェイのCEO退任後に初めてわれたものだ。
バークシャー・ハサウェイは2016年からApple株の購入を始め、投資額は2023年に1,700億ドル(約26兆9,200億円)超まで膨らんだ。その後、バークシャーは2023年末からApple株の保有比率を引き下げ始めたが、Appleは現在も最大保有銘柄の地位を維持している。バフェット氏は売却理由について、1銘柄への集中が過度に進むのを避けたかったとの考えを示している。
今後の追加購入についても可能性を完全には否定していない。バフェット氏はApple株が大量に買える水準まで下がる可能性はゼロではないとしつつ「今の市場ではない」と明言した。
バークシャー・ハサウェイはバフェット氏が率いる投資会社で、主要な投資判断はバフェット氏の意思決定に基づいて行われる。
「後悔したが動かない」…バフェット氏の市場判断
バフェット氏の発言は単なる投資判断への後悔というより、現在の株式市場に対する見方を示したものと受け止められている。バフェット氏は最近の市場状況について、熱狂して飛びつくような買い場ではないとの認識を示しており、過去に3度あった50%超の急落局面とは状況が違うとの見方を示した。
バークシャー・ハサウェイは2025年末時点で現金と米短期国債の保有額が3,700億ドル(約58兆6,000億円)を超えている。市場の変動が拡大している中でも大規模な買いに動いていないことから、まだ本格的な投資時期ではないとの判断が反映されていると解釈される。
市場では、より大きな調整局面を待つ戦略ではないかとの見方も出ている。過去の金融危機や新型コロナ禍初期のような急落局面で大型投資に踏み切ったパターンが再び繰り返されるかに注目が集まっている。
Apple売却への後悔発言、ハイテク株の割高感を示唆か
バフェット氏の発言はAppleを含む大型ハイテク株全体のバリュエーション負担を示唆したものとも受け止められている。AI関連への期待を背景にハイテク株主導の上昇が続いてきたが、バフェット氏は現時点の価格水準では積極的に買う必要はないと判断している。
結局、今回の発言の核心は「後悔」よりも「判断」にある。Appleを優良企業と見ている一方で、現在の市場は再び大規模に資金を投じるほど割安ではないという信号を送ったのだ。
一方、バフェット氏は中断していた慈善イベント「ウォーレン・バフェットとの昼食会」オークションを再開すると明らかにした。ロイター通信によると、今回のイベントはサンフランシスコを拠点とする非営利団体GLIDEに加え、米プロバスケットボールNBAのステフィン・カリー夫妻が運営する「Eat. Learn. Play. Foundation」が共同参加する形で行われる。
















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