
タレントのチョン・ソニが、亡き夫アン・ジェファンの失踪当時に通報しなかった理由と、その胸中を明かした。
1年前、YouTubeチャンネル「聞いてみる?」に出演したチョン・ソニは、2008年に起きた夫の死をめぐる出来事について、これまで大衆が抱いてきた疑問に言及した。特に失踪届を出すのが遅れた理由について「当然戻ってくると信じていたからだ」と語り、当時の状況を振り返った。
チョン・ソニは、結婚から10カ月で直面した夫の失踪について、当初は現実を受け入れられなかったと明かした。当時、金銭面をめぐって夫との間に多少の行き違いがあったことに触れ、「私にはお金があるのに貸さなかったと思い込み、その腹いせで連絡を絶ったのではないかと考え、当時はその行動を子どもじみたものだと受け止めていた」と振り返った。

また、芸能人夫婦としてのイメージへの影響や、事業を営んでいた夫の立場を考慮し、事態をできるだけ穏便に収めたいという思いが強かったことも明かした。チョン・ソニは「夫が戻ってきたらただでは済まさない、という軽い気持ちで待っていただけで、あのような形で戻ってくるとは夢にも思わなかった」と語り、目を潤ませた。
その後の調査で、故アン・ジェファンは当時、事業の失敗と雪だるま式に膨らんだ私的な借金により、深刻な苦境に置かれていたことが明らかになった。チョン・ソニは「夫が金銭問題で強い抑うつ状態にあったが、当時は仕事があまりに忙しく、その深刻さを十分に理解できなかった」と振り返り、悔恨の思いをにじませた。
当時、アン・ジェファンは周囲の知人に「死にたい」と漏らすなど、危険な兆候を見せていたとされる。しかし、最も近くにいた妻のチョン・ソニでさえ、彼が抱えていた借金が40億ウォン(約4億円)以上に達していたことを、死後になって初めて知ることとなった。

夫の死後、チョン・ソニはさらに大きな苦しみに直面することとなった。さまざまな流言や誹謗中傷が広がり、一部では事件の関与者であるかのように疑われるなど、根拠のない噂も拡散された。
チョン・ソニは「参考人としての事情聴取ではなく、まるで加害者のように扱われていると感じた」と振り返り、「愛する人を失った悲しみを十分に受け止める時間さえ与えられず、遺族として本来守られるべき立場にもかかわらず、説明に追われる日々だった」と語った。
事件から16年が経った現在、チョン・ソニは当時の喪失感や罪悪感と向き合いながら、その過程を共有している。「新婚10カ月という短い時間で、一人の人生を受け入れることの重みを痛感した」と心境を明かした。
今回の告白は、長年胸に抱えてきた思いを自らの言葉で語ることで、当時向けられた厳しい視線への一つの応答であると同時に、自身の傷と向き合い、乗り越えていく過程とも受け止められている。













コメント0