
イランの新最高指導者アヤトッラー・モジタバ・ハメネイ氏が負傷し、ロシアを訪問したとの報道について、ロシア国営RIAノーボスチ通信は4日、これを否定した。同通信は外交筋の話として、モジタバ氏がロシア国内に数時間たりとも滞在した事実はないと伝えた。また同筋は、モジタバ氏の負傷は深刻なものではなく、公務への支障はないとも明かしている。
2月28日のイスラエルによる空爆で死亡したハメネイ前最高指導者の次男であるモジタバ氏は、3月8日に新最高指導者に選出されたものの、いまだ公の場に姿を見せていない。選出以降、計3回にわたって談話を発表しているが、いずれも映像や音声のない代読形式であり、本人の登壇は一度も実現していない。そのため、ロシアのモスクワで極秘に手術を受けたという説など、その安否を巡って様々な憶測を呼んでいる。
これに関連し、クウェートの新聞「アルジャリーダ」は、モジタバ氏が負傷の治療のためにモスクワへ緊急搬送されたと報じていた。しかし、駐イラン・ロシア大使のアレクセイ・デドフ氏も3月31日のインタビューにおいて、新指導者はイラン国内に留まっているとした上で、「理解できる理由」によって公の場に姿を現していないだけだと述べ、ロシア滞在説を一蹴した。イラン指導部の世代交代という重大な局面において、新指導者の肉声や姿が確認されない異例の事態が続いており、国際社会の注視が集まっている。
















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