
イランとの2週間の停戦を決断した米国のドナルド・トランプ大統領が、今度は国内の批判派に矛先を向けている。
今回の戦争を巡っては、そもそも始めるべきではなかったとの批判に加え、目標を達成しないまま中途半端に停戦へ踏み切ったとの反発も出ており、トランプ大統領はそうした声への反論を強めている構図にある。
トランプ大統領は9日(現地時間)、対イラン戦に反対し、批判を続けてきた保守系論客らを「愚かだ」と非難した。
同日、自身のSNS「トゥルースソーシャル」で、保守系論客のタッカー・カールソン氏、メーガン・ケリー氏、キャンディス・オーウェンズ氏、アレックス・ジョーンズ氏の名を挙げ、これらの「いわゆる専門家」は「敗北者であり、今後も常にそうだろう」と投稿している。
さらに、彼らは「テロ支援国家の筆頭であるイランが核兵器を保有することを素晴らしいと考えている」と決めつけたうえで、「共通点はIQが低いことだ。愚かな人間たちだ」と切り捨てた。
そのうえで、彼らは極端で問題を引き起こし、安っぽい自己宣伝のためなら何でも口にする人々だとし、「その主張はMAGAと正反対だ」と位置づけている。MAGAは、トランプ大統領の強固な支持層を指す言葉だ。
続けて「そうでなければ、自分が大統領選で圧倒的な勝利を収めることはできなかった」と述べ、「MAGA支持者は自分の考えに同意している」と訴えた。
また、CNNやニューヨーク・タイムズのような「急進左派メディア」が、初めてこうした論客らを好意的に扱っているとも指摘し、「彼らはMAGAではなく、MAGAに便乗しようとしているだけだ」と断じている。
さらに、MAGAとはイランに核兵器を持たせないことで得られる「勝利」と「力」を意味すると強調し、「米国を再び偉大にするということだが、その方法を彼らはまったく分かっていない。分かっているのは自分だ」と主張した。
2月28日に始まった対イラン戦を巡っては、トランプ大統領の強硬支持層であるMAGA陣営の内部で賛否が割れ、亀裂が生じているとの報道が米メディアで相次いでいる。
若い世代を中心に、一部の支持者はトランプ大統領が大統領選のスローガンだった「アメリカ・ファースト」に反したと受け止めている。海外の新たな戦争には介入しないという公約と食い違う、との見方からだ。
今回の発言は、対イラン戦への批判を主導してきた保守派論客を強く攻撃し、支持層の結束を図る一方で、広がる内部の異論を封じ込めようとする狙いがあると受け止められる。陣営内の分裂の兆しに対する危機感がにじむとの分析も出ていた。
トランプ大統領は、別の「トゥルースソーシャル」への投稿で、保守系日刊紙ウォール・ストリート・ジャーナルの編集委員会名義の社説についても、「世界で最悪かつ最も不正確な編集委員会の一つだ」と痛烈にこき下ろした。
問題視したのは、同紙が前日に掲載した「トランプはイランで性急な勝利宣言をした」と題する社説である。社説では、トランプ大統領が戦争目標の一部は達成したものの、イラン政権は依然としてホルムズ海峡で脅威となっており、先週の約束にもかかわらず任務の完了にはまだ遠いと論じた。
とりわけ、米国が今回の戦争でイランのピックアックス山の地下核施設を攻撃しなかったのは「誤りだった」と指摘し、ホルムズ海峡を巡るイランの脅威や、濃縮ウランが今後どうなるのかが依然として不透明な点を、最も失望すべき部分に挙げている。
これに対し、トランプ大統領は「私のおかげでイランが核兵器を持つことは決してない」と反論し、「イランが協力しようとしまいと、ホルムズ海峡を通って石油がまもなく流れるのを見ることになる」と主張した。
















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