中国西部のゴビ砂漠にある酒泉衛星発射センターからロケットが打ち上げられた。「朱雀2号」だ。同年、中国が打ち上げた衛星ロケットは計67回に上り、このうち13回が民間の商業ロケットで、「朱雀2号」もその一つだ。
中国の民間ロケット開発企業が打ち上げた「朱雀2号」が注目される理由は、世界で初めて液体酸素メタン燃料を採用した点にある。これは宇宙開発で圧倒的な存在感を持つイーロン・マスク率いるスペースXを追い上げる切り札と評価されている技術だ。中国共産党中央委員会の機関紙人民日報が一面で大きく取り上げたのも不思議ではない。

「彼ら(中国)はスターシップ(次世代大型宇宙船)の特徴であるステンレス鋼とメタロックス(液体メタン推進剤)を使用している。ファルコン9(スペースXの再利用ロケット)を上回るよう設計されている。5年後にはファルコンを超える可能性もある」(「X」、2025年10月24日)
マスクが言及した中国の宇宙企業がランドスペースだ。中国名は藍箭航天(ランジェン・ハンティエン)で、「宇宙へ向かう青い矢」を意味する。
同社は「あなたの夢を宇宙に着陸させる(Land Your Dream In Space)」を使命に掲げており、英語名「ランドスペース」はここに由来する。「世界一流の商業宇宙企業の構築」を目標とし、スペースXに追いつく意志を明確に示している。
マスクが警戒するほど急速に台頭するスペースXの追撃者、ランドスペースの実像に迫る。













コメント0