「たった一つの誤算」で全面戦争へ…ホルムズ海峡で高まる“最も危険な瞬間”

引用:ニューシス
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湾岸地域の休戦が4週間ぶりに再び危うくなった。米国がホルムズ海峡で船舶の護衛に乗り出すと、イランの対抗措置の可能性が高まり、双方の誤算や偶発的な衝突が一つ起きるだけで、全面戦争再開の引き金になる可能性があるとの警告が出た。

英BBCは5日(現地時間)、米国とイランが共に交渉を望んでいると言いながらも、それぞれの「レッドライン」を守っているため、どちらかの一方または両方が譲歩しない限り、全面戦争再開の危険が偶発的な衝突一つで高まる可能性があると報じた。またBBCは今が「危険な瞬間」と指摘した。双方の意図と結果を誤って読み取る誤算の可能性が高まり、こうした誤解や計算ミスが危機を制御不能に押し込み、戦争を拡大させる典型的な経路だという。

緊張の中心にはホルムズ海峡がある。米国が船舶2隻を護衛して海峡を通過させようとした決定はイランの反応を呼ぶしかなかった。今後の焦点は、イランの対応が一時的なものにとどまるのか、それとも双方の応酬が再び全面戦争へ発展するのかに移っている。

ホルムズ海峡は2月28日、米国とイスラエルがイランを攻撃する前まで通行制限や通行料なしで開かれていた。しかしその後、イランは海峡の閉鎖が軍事的な攻撃手段であり、通行料の収入源、体制安全のための保険になり得ることを示した。

引用:ニューシス
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米国にとって、イランがホルムズ海峡を事実上自国の前庭のように支配し、船舶に数百万ドルの通行料を課す状況を受け入れるのは難しい。BBCはこれを許可すれば、米国がイランに戦術的勝利を収めたとしても、戦略的には敗北したことになると分析した。

海峡閉鎖の影響は全世界の経済に波及する。閉鎖の期間が長くなるほど、石油やガスだけでなく、先端産業に必要なヘリウムや肥料原料の供給にも支障が生じるほか、肥料危機が食料供給の脆弱な国々の飢餓につながりかねないとの懸念も出ている。

米国のドナルド・トランプ大統領はSNSを通じて、原油取引業者にガソリン価格を引き上げないよう圧力をかけてきた。しかしBBCはトランプ大統領が容易な勝利を予想して戦争を決定したが、イラン政権が簡単に屈服せず、米国が戦争の出口を見つけるのが難しい状況に置かれていると指摘した。

米海軍が船舶2隻を護衛したからといって航行の自由が回復されたわけではない。米国とイスラエルがイランと戦争を始める前までホルムズ海峡を通過していた船舶は1日40~60隻に達していた。イランは再び戦争に出る準備ができており、さらに緊張の高まりの速度を自ら決めようとするかもしれないとBBCは分析した。

湾岸諸国の中ではアラブ首長国連邦(UAE)がイランの主要な標的になる可能性が挙げられている。UAEはこれに対抗して米国・イスラエルとの同盟を強化している。イスラエルはUAEにミサイル防衛システムである「アイアンドーム」を送り、これを運用する部隊も派兵した。

イランがUAEのフジャイラ港を狙ったのは戦略的に意味が大きい。フジャイラ港はホルムズ海峡の外、オマーン湾に向かうUAEの沿岸に位置している。UAEがホルムズを通らずに原油を輸出できるようにするパイプラインの終着地であり、大規模な原油貯蔵施設がある場所だ。

トランプ大統領は政権1期目の在任中にイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の強い支持を受けてイラン核合意、いわゆる「包括的共同行動計画・JCPOA」を廃棄した。その後イランを強く圧迫したが、ウランの濃縮を阻止できず、今や米国とイランは容易な出口が見えない戦争の道に立っているとBBCは指摘した。

望月博樹
望月博樹

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