
酒造メーカーが国際宇宙ステーション(ISS)に送った麹と米、醸造装置で造られた清酒が約1億円で落札されたと、読売新聞などが報じた。
高級清酒『獺祭』を製造する旭酒造と三菱重工業の両社は、昨年10月、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた新型宇宙ステーション補給機HTV-X1号機に清酒の原料と醸造装置を搭載し、ISSへと送り出したと明らかにした。
両社は2024年から、月面での清酒製造を目指す『獺祭MOONプロジェクト』を進めている。今回のミッションでは、ISSの「きぼう」日本実験棟で月面重力を模擬した環境下、宇宙飛行士の作業により2週間にわたって発酵が行われた。
発酵を終えた「もろみ」を地上に持ち帰り、絞り工程を経て116mlの清酒に仕上げた。仕上がった清酒のアルコール度数は12%で、地上で発酵させた場合と同水準であることが確認された。このうち100mlをチタン製ボトルに詰めた1本が1億1,000万円で落札された。売上金は日本の宇宙開発事業に寄付されるとしている。
旭酒造は、将来人類が月へ移住した際にも酒を楽しめる環境の整備を目標に掲げ、本プロジェクトを進めてきたとしている。現在は東北大学と共同で、宇宙空間で発酵させた清酒の成分分析などを進めているという。
『獺祭』は、安倍晋三元首相が在任中に要人との会食で愛飲していたことで広く知られる高級清酒で、安倍氏の政治的地盤であった山口県を代表する銘柄として知られている。













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