
イスラエルが最新鋭ステルス戦闘機「F-35I」を改修し、機体外部に燃料タンクを装着する計画を進めていることが明らかになった。14日、米軍事専門メディアのThe War Zoneは、イスラエル空軍のF-35I「アディール(Adir)」の性能向上に向け、新型外部燃料タンク導入への資金投入計画を進めていると報じている。
イスラエル国防省も同日、F-35I向け外部燃料タンクの開発と統合を、イスラエル防衛企業エルビット・システムズの子会社が担当すると発表した。契約規模は総額3,400万ドル(約54億円)以上で、F-16戦闘機向けに開発された既存設計を基にした燃料タンクが使用される見通しだ。

イスラエルがF-35Iの改修に乗り出した背景には、イランとの軍事衝突で得た運用経験がある。F-35Iの戦闘半径は約1,100kmとされるが、これはテヘランまでの距離の半分程度にとどまる。そのため、イスラエル軍はイラン内陸部への作戦時に空中給油機による支援を受けてきた。
実際、今回のイラン空爆作戦「獅子の咆哮作戦」開始後の最初の6日間で、イスラエル空軍は計550回の空中給油を実施したとされ、米空軍も追加支援を行ったという。エルビット・システムズは、新型燃料タンクについて「航空機の作戦範囲を拡大し、空中給油への依存度低減と長距離任務における柔軟性向上につながる」と説明した。

一方で、ステルス戦闘機の特性上、機体外部に燃料タンクを追加すれば、レーダー反射断面積(RCS)が増加し、ステルス性能が低下する可能性がある。この問題に対応するため、エルビット・システムズは燃料タンクを角張ったステルス形状に設計し、ステルス塗装材(RAM)でコーティングしてレーダー反射率を低減したとされる。
F-35Iは、米国製F-35Aをイスラエルの作戦環境に合わせて改修した独自モデルだ。イスラエルはF-35導入国の中で唯一、自国製システムの統合権限を認められており、現在48機を実戦配備している。
イスラエルにとってF-35Iは単なる輸入機ではなく、独自の電子戦・通信・任務システムを搭載し、継続的な改良が可能なプラットフォームとして位置付けられている。韓国など他のF-35導入国が、米国の厳格な安全保障管理の下で部品追加や独自改修を行うことができない点とは大きく異なる。
















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