
米国のドナルド・トランプ大統領と中国の習近平国家主席の首脳会談以降続く地政学的な不確実性と国債金利の上昇、根強いインフレ懸念の中、先週ニューヨーク株式市場が下落して終わったが、今週はNVIDIAの業績発表が市場の最大の変数として浮上した。
17日(現地時間)のYahoo!ファイナンスによると、投資家は20日の取引終了後(日本時間は21日)に発表されるNVIDIAの業績とともに、NVIDIAのジェンスン・フアンCEOの中国関連の発言に注目しているという。フアンCEOは最近トランプ大統領とともに中国を訪問したため、現地での取引に関する議論や人工知能(AI)半導体の輸出に関する言及が注目されている。
NVIDIAの業績は半導体業界だけでなく、AIとビッグテック全般の投資心理を測る重要な指標と評価されている。ただし、NVIDIAは今週時価総額5兆7,000億ドル(約906兆3,800億円)を超えたにもかかわらず、投資家の期待値はかなり高まっている。UBSのアナリスト、ティモシー・アーキュリ氏は「この銘柄に対する投資家の関心は常に高いが、大型の長期投資家の間でやや無関心な雰囲気も感じられる」とし、「強い業績と資本還元に関するポジティブな信号が出た場合、株価に好意的な環境が形成される可能性がある」と分析した。
S&P Capital IQの集計によると、市場ではNVIDIAの調整後の1株当たり純利益(EPS)を1.78ドル(約280円)、売上高を792億ドル(約12兆5,900億円)と予想している。NVIDIAの業績以外にも、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録と消費・雇用・製造業指標の発表に注目が集まる見込みだ。国債金利の上昇とインフレ懸念が続く中、市場は米国経済の減速の有無と米連邦準備制度理事会(FRB)の金利経路を測ろうとしている。
今週発表される主な経済指標の日程は以下の通り。
18日の月曜日にはニューヨーク連邦準備銀行の5月ビジネスリーダーズサーベイと全米住宅建設業者協会(NAHB)の住宅市場指数が発表される。NAHB住宅市場指数は前月と同じ34が予想される。同日、バイドゥとトリップドットコム・グループ、ライアンエア・ホールディングスが業績を公開する。
19日の火曜日にはADP雇用統計と4月の中古住宅販売成約指数が発表される。中古住宅販売成約指数は前月比1.6%増加すると予想されている。ホーム・デポとキーサイト・テクノロジー、カバ・グループもこの日業績を発表する。
20日の水曜日にはNVIDIAをはじめ、アナログ・デバイセズ、TJXカンパニーズ、ロウズ、インテュイット、ターゲット、ウィリアムズ・ソノマなどの業績発表が予定されている。同日公開されるFOMC議事録ではFRB委員の金利引き下げ時期とインフレ判断に関する手がかりを探ろうとする市場の動きが続く見込みだ。MBA住宅ローン申請件数指数も同時に発表される。
21日には新規失業保険申請件数とフィラデルフィア連銀製造業指数、住宅着工、S&Pグローバルの購買担当者景気指数(PMI)速報値などが公開される。新規失業保険申請件数は21万1,000件程度が予想される。同日、ウォルマートとディア・アンド・カンパニー、NetEase、ロス・ストアーズ、Workday、ズーム・コミュニケーションズ、ラルフ・ローレン、デッカーズ・アウトドア、BJ’sホールセール・クラブ・ホールディングスが業績を発表する。
22日の金曜日にはミシガン大学消費者信頼感指数の5月確定値と期待インフレ率が発表される。ミシガン大学消費者信頼感指数は前回値48.2程度が維持されると予想される。同日ブーズ・アレン・ハミルトンも業績を公開する。
















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