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イラン大統領、米国への不信感あらわに 「約束を守らない」と非難強める

荒巻俊 アクセス  

パキスタン陸軍参謀総長との会談で表明

「米国の約束違反や協議中の攻撃」で不信感拡大

出典:AP通信
出典:AP通信

イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は23日(現地時間)、テヘランで「イランは今後の米国との交渉過程で国益を守るため最大限の警戒を維持していく」と述べた。

ペゼシュキアン大統領はこの日、イランを訪問したパキスタンのアシム・ムニール陸軍参謀総長との会談で、米国による度重なる約束違反や停戦交渉中の対イラン攻撃、さらにイラン指導者を標的とした殺害などに言及した。

ペゼシュキアン大統領は声明を通じ、こうした経緯を受けて米国に対する国民の不信感が広く拡大しているとの認識を示した。

そのうえで、こうした状況下でもイランが協議を継続しているのは、パキスタンを含む友好国との「兄弟のような友好関係」に支えられているためだと説明した。

さらに「我々の最大の目標は適切な解決策を通じてイランの国益を最大限守ることにある」と強調した。

ペゼシュキアン大統領は「我々が求めているのは国民の正当な権利と法的権利を守ることにほかならない。しかし、これまでの歴史と経験から、米国との協議には最大限の慎重さと警戒が必要であることを理解している」と語った。

また、戦争は誰の利益にもならず、今後も中東地域のみならず世界全体に損失をもたらすとの認識を示し、警鐘を鳴らした。

22日夜にテヘランに到着したムニール参謀総長は、中東の平和に貢献するとの考えを改めて強調し、これまでの協議で得られた進展を歓迎した。そして、今後の交渉がイランと中東諸国にとって有益な結果につながることへの期待を示した。

一方、イランの準官営ファルス通信は23日、米政府が今回の協議で柔軟な姿勢を示さなければ、イランとの交渉は決裂する可能性があると警告した。

ファルス通信は、イラン側が現時点で核開発計画を議題に含めない方針を示すとともに、交渉開始に先立つ制裁解除を求めていると報じた。また、ホルムズ海峡の統制権も維持する考えだとしている。報道はイラン交渉チームに詳しい消息筋の話として伝えた。

さらに、これまで合意に至っていない3つの議題を巡る対立が解消されない限り、交渉再開は難しいとの見方を改めて示した。

イランのタスニム通信も、ムニール参謀総長がこの日、ペゼシュキアン大統領のほか、イランのモハンマド・バゲル・ガリバフ国会議長、アッバス・アラグチ外相らと相次いで会談し、仲介に向けた調整に全力を尽くしたと報じた。

イランと米国は、米・イスラエル軍による2月28日のイラン攻撃を受けて始まった戦闘から40日後の4月8日に停戦で合意した。

しかし停戦後、両国代表団は4月11日から12日にかけて、パキスタンのイスラマバードで和平協議を再開したものの、具体的な合意には至らなかった。

ただし、ここ数週間でイランと米国はパキスタンの仲介のもと、終戦に向けた条件を提示し合いながら意見交換を続けていると報じられている。

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