
ゴムボートで韓国に密入国した中国人が、中国共産党の一党独裁を批判してきた反体制活動家だったことが明らかになった。カナダに住む家族と再会するため、脱出を決行したとされる。
27日、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、韓国に密入国した董広平氏(68)は、中国で警察官や軍人として勤務していた人物だ。董氏は中国共産党に反対し、政治改革や人権改善を訴えてきた反体制活動家で、天安門事件に関連する書簡に署名したことを理由に、1999年に警察を解雇された。
董氏は25日、ゴムボートで韓国に入国し、午後9時36分ごろ、忠清南道(チュンチョンナムド)・泰安(テアン)の北西約18kmの海上で近くの漁船に発見された。韓国海洋警察は董氏を緊急逮捕して新津港へ移送し、出入国管理法違反の疑いで立件した。
これについて、中国系カナダ人ジャーナリストで人権活動家の盛雪氏は27日、SNSの「X(旧ツイッター)」で「昨夜、彼(董氏)と通話した」とし、「董広平氏は韓国海域に到着した時点ですでに意識不明の状態だったという。50時間以上眠れず、30時間以上にわたり海上で潮風にさらされていた」と伝えた。また、董氏がカナダに住む家族との再会を望んでいるとも付け加えた。
米国の人権団体ヒューマン・ライツ・イン・チャイナによると、董氏は中国中部・河南省鄭州市で警察官として勤務していた。2001年、「国家政権転覆扇動」の容疑で逮捕され、3年間服役し、2014年5月には、天安門事件の犠牲者を追悼する活動を行ったとして再び拘束された。
董氏は2015年2月に釈放され、妻と娘とともにタイへ逃れた。家族はカナダで難民として定住したが、タイ当局は国連が董氏の難民資格を認めていたにもかかわらず、同年11月に中国当局へ引き渡した。
董氏は2019年8月に刑期を終えて出所した後、同年12月には台湾・金門島まで泳いで渡ろうとしたが失敗した。翌2020年1月にはベトナムへの脱出を試みたものの、2022年8月に現地警察に拘束され、再び中国へ強制送還された。その後、不法越境の罪で有罪判決を受け、2023年10月に出所した。
国連は2022年の報告書で、董氏が警察による監視や嫌がらせ、経済的困窮などを理由に、何度も脱出を試みていたと明らかにしている。
盛氏はカナダ外務省に送った書簡で、「彼(董氏)の過去の経歴を考えれば、強制送還された場合、投獄や拷問、失踪、さらには死亡に至る深刻な危険にさらされる可能性がある」と強調した。そのうえで、韓国政府に対し、董氏を中国へ送還しないよう求めた。
董氏に関する問題について、カナダ移民・難民・市民権省(IRCC)は、「カナダには難民を保護し、思いやりと尊重、尊厳に基づいて再定住を支援してきた誇るべき伝統があることを強調したい」と述べた。















コメント1
熊
私の様に欲望、憎しみ、妬みを抱かない人間によっては東側は住みよい所であるがね。 可愛そうな人物、欲望の果てに一生を台無し。なんとも中国の警察官は日本の警察官より真摯に扱われている。 日本の警察官は可哀想としか思えなない、