
宇宙から見えた“花びらの形の湖”…NASA衛星が捉えたガーナの巨大クレーター
NASAのランドサット8号が捉えた、ガーナのボスムトゥイ湖周辺の衛星写真が改めて注目を集めている。約100万年前の巨大な小惑星衝突で形成されたこの湖の周辺には、金色の筋のような痕跡が見えるという。
科学メディアLive Scienceが26日に報じた。
ボスムトゥイ湖はガーナ第2の都市クマシの南東に位置する自然湖で、面積は約19平方キロに達する。これは米ニューヨークのマンハッタンよりやや小さい規模だ。ほぼ完全な円形をしており、最大水深は約70メートル。ガーナで唯一の自然湖としても知られている。
この地域は、現地のアサンテ人にとって非常に神聖な場所とされている。伝説によると、ある狩人が傷ついたレイヨウを小さな魔法の池に追い込んだところ、その池が瞬く間に巨大な湖へと変わり、現在のボスムトゥイ湖になったという。
NASA地球観測所は、この湖が「魂が死後の世界へ旅立つ前、最後に地上へ別れを告げる場所」と考えられていると説明している。
実際、この湖は約100万年前、直径約1キロの隕石が地球に衝突して形成された。国際地質遺産委員会は、この地域を地球上で最もよく保存された初期の複合衝突構造の一つと評価している。
ガーナ大学地球科学科の上級講師、マリアン・セロム・サファ氏はNASA地球観測所の取材に対し、「当時の衝突は、まばゆい閃光と巨大な火球を発生させ、数十キロ圏内の生命を焼き尽くした可能性がある」と説明した。そのうえで、「もし現在、同じ規模の衝突が起きれば、クマシ全体が壊滅する恐れがある」と述べた。
リモートセンシング分析の結果、衝突時に噴出した物質盛り上がり、花びらのような形で外縁が高くなったランパートクレーターを形成したことが分かった。NASAは、こうした構造が当時この地域に地下水が存在していたことを示唆していると分析している。

ランパートクレーターは地球では珍しいが、火星をはじめ、ガニメデやディオネなど太陽系のさまざまな天体では比較的よく見られる。研究チームは、ボスムトゥイ湖の分析が、地球外天体の衝突クレーターがどのように形成されるのかを理解する重要な手がかりになるとみている。
また、衝突の過程で地殻が割れ、鉱物を多く含むマグマが地表近くまで上昇したことで、金などの貴金属を含む鉱脈が形成されたと分析されている。その後、数世代にわたる採掘活動によって、衛星写真に写る金色の斑点や筋が生まれたという。
特に近年は採掘技術の発達で金の採掘速度がさらに速まり、2024年に撮影された衛星写真では、採掘の痕跡がより鮮明に確認できるという。
サファ氏は「人間活動による急速な変化が、数百万年前の地質構造と並んで存在している様子は非常に印象的だ」と評価した。













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