
米国のドナルド・トランプ大統領がイランに対して交渉圧力を続ける中、イランが湾岸地域にある米軍の重要拠点を狙ったと主張した。米国は「全ての攻撃を阻止した」と反論したが、バーレーンにある米海軍第5艦隊の司令部とクウェートの米空軍基地まで標的にされたことから、中東の緊張は再び高まっている。
2日(現地時間)のロイター通信やAFP通信などによると、イラン・イスラム革命防衛隊(IRGC)はこの日、国営メディアを通じてバーレーンの米海軍第5艦隊の基地とクウェートの米空軍基地をミサイルとドローン(無人機)で攻撃したと明らかにしたという。米海軍第5艦隊は中東海域の作戦を担当する重要な戦力だ。バーレーンに司令部を置き、湾岸海域とホルムズ海峡周辺の米軍作戦を指揮する。クウェートも米空軍の戦力が配備された主要拠点とされる。
CNNは今回の衝突を休戦後最も深刻な交戦の一つと評価した。イランがクウェートとバーレーンに向けてミサイルを発射し、米国がイランのゲシュム島を再び空爆したことで交渉の局面が再び揺らいだという。
米中央軍(CENTCOM)はすぐにイランの主張を否定した。米中央軍はSNSの「X(旧Twitter)」で、「バーレーンの米海軍第5艦隊司令部と地域の米空軍基地を攻撃したというイランの主張は虚偽であり、米軍に対する全ての攻撃は失敗した」と述べた。
米国側の説明によると、バーレーンに向かっていたミサイル3発は米国とバーレーンの防空網によって迎撃されたという。クウェートを狙ったミサイル2発は目標に達することなく墜落したか、飛行中に空中で分解したとされる。また米中央軍は、イランが地域海域を通航していた民間船舶に対して攻撃用ドローン3機を発射したが、米軍が全て撃墜したと述べた。米軍の死傷者はなかった。
イランは攻撃成功を主張したが、米国は防空網が攻撃を阻止したと強調した。しかし、今回の衝突は単なる迎撃戦とは見なせない。イランがイスラエルや海上船舶を超え、湾岸地域の米軍基地を直接言及したからだ。ここに米国の海上封鎖も衝突の水準を引き上げた。
CNNによると、米軍は同日、イランのハールク島に向かっていたボツワナ籍の油槽船「M/T Lexie」号をヘルファイア・ミサイルで攻撃し無力化したという。米中央軍は当該の船舶が繰り返された警告を無視してイランの港に向かったとし、4月の封鎖開始以降、船舶6隻を無力化し122隻を迂回させたと述べた。
今回の事態はトランプ大統領が直接イランに対する圧力メッセージを出している最中に発生した。トランプ大統領は2日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で「イランと米国が数日前に対話を中断したという報道はフェイクニュースだ」とし、「対話は続いている」と主張した。彼は続けてイランに対し「合意しろ。今でなければ絶対にできない」とし、「47年間この仕事をしてきたが、これ以上続けられない」と圧力をかけた。しかし、イランは米軍の重要拠点を狙ったという主張で反撃した。
米国もすぐに軍事対応に出た。米中央軍はイランの攻撃に対抗してホルムズ海峡近くのゲシュム島にあるイラン軍の地上指揮所を空爆したと明らかにした。ゲシュム島はイラン最大の島であり、湾岸地域の石油・ガス輸送の重要な航路であるホルムズ海峡に位置している。米国は今回の空爆を自衛権の範囲内の対応だと説明した。イランのミサイルやドローンは標的に命中しなかったものの、米国が直ちにイラン領内の軍事施設を攻撃したことで、衝突の緊張は再び高まった。
イランも引き下がらなかった。IRGCはクウェート攻撃がゲシュム島を狙った米国の「露骨な侵略」に対する初期対応だと主張した。そして、さらに強い報復が続く可能性があると警告した。結局、今回の事態はトランプ流の圧力がイランを交渉の場に引き出すどころか、湾岸地域の米軍基地をめぐる軍事衝突へと逆戻りしつつあることを示している。実際の攻撃の有無にかかわらず、米海軍第5艦隊とホルムズ海峡が再び前面に登場したという点で、中東情勢はより危険な局面に入っている。
















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