中国車、なぜ米国進出が難しいのか…ロータスが示した現実
高関税で価格は2倍に…米市場拡大計画に暗雲
中国・吉利グループ傘下の英国スポーツカーブランド、ロータスが米国市場攻略を加速させているが、中国製車両に対する高関税が大きな障害となっている。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は1日(現地時間)、ロータスがEV(電気自動車)やハイブリッドSUV(スポーツ用多目的車)、セダンを前面に打ち出して米国市場拡大を進めているものの、中国製車両に対する米国の貿易障壁によって苦戦していると報じた。
1948年に創業したロータスは、軽量スポーツカーで名声を築いたブランドだが、これまで幾度も経営難を経験してきた。2017年に中国・吉利グループに買収された後は、電動化戦略を推進しながらブランド再建を進めている。

ロータスの最高財務責任者(CFO)のダーシュエ・ワン氏(王大雪)は、WSJとのインタビューで、「米国は常に最も重要な市場だ」と述べた。
そのうえで、「われわれは製品を米国市場へ供給したい」と語った。
ロータスの主力電動SUV「エレトレ」は、その戦略の中核を担うモデルだ。
ただし、エレトレは英国ではなく、中国・武漢工場で生産されている。
問題は、米政府が2024年に中国製自動車に対する関税を大幅に引き上げたことだ。
これにより、米国市場におけるエレトレの価格は、10万7,000ドル(約1,710万円)から約23万ドル(約3,680万円)へ急騰した。
ワンCFOは、「製品投入の準備を進めていた過程で、関税が25%から100%へ引き上げられた」と説明した。
実際の販売も期待を下回っている。
市場調査会社モーター・インテリジェンスによると、エレトレは2025年4月から米国市場への納車を開始したものの、現在までの販売台数は月平均1台程度にとどまっている。
一方、スポーツカー「エミーラ」は、昨年の米国販売台数約1,750台の大部分を占めた。
また、中国生産モデルである電動セダン「エメヤ」は、まだ米国市場へ投入されていない。
それでもロータスは米国事業の拡大を続けている。
現在、米国内で39のディーラーネットワークを展開しており、中国資本傘下の自動車ブランドとしては珍しく、米国市場へ直接進出した事例と評価されている。
最近、ロータスは全面的なEVシフト戦略を見直した。
2030年までに販売構成比をハイブリッド車60%、EV40%とし、内燃機関スポーツカーも維持する方針を打ち出した。
これはEV需要の減速を受け、世界の自動車メーカー各社が相次いでハイブリッド戦略を強化している流れとも一致している。
ワンCFOは、「ロータスの精神と伝統を維持することが目標だ」と述べた。
さらに、「米国市場は依然として有望な市場だと考えている」と強調した。














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