
タイヤの空気圧を最後に確認したのはいつだろうか。日本自動車タイヤ協会が東名高速道路の浜名湖サービスエリアで実施した調査によると、乗用車121台のうち60台でタイヤの整備不良が見つかり、その大半が空気圧不足だったという。空気圧不足のタイヤは単に危険なだけではない。燃費も悪化させ、目に見えない損失を積み重ねていく。
空気圧不足は燃費にも影響する
タイヤの空気圧が低下すると、タイヤが過度に変形して路面との転がり抵抗が増大し、燃費の悪化に直結する。適正空気圧より50kPa低い状態で走行した場合、1リットルあたり3〜5%程度燃費が悪化するとされる。空気圧管理を怠ることで、少しでも安いガソリンスタンドを探す努力が水泡に帰しかねない。

偏摩耗とバースト――放置すれば命まで脅かす
燃費以外にも、空気圧不足が引き起こすトラブルは主に二つある。一つ目が偏摩耗だ。空気圧が低下するとトレッド(接地)面の両端が集中的に摩耗する偏摩耗が発生する。タイヤの性能が低下するのはもちろん、寿命が短くなって交換時期が前倒しになり、余分なコストが生じる。

さらに深刻なのがバースト(破裂)だ。低空気圧のまま長時間走行を続けると、タイヤ側面が繰り返し過度に変形して内部温度が異常上昇し、最終的に破裂に至る。内部温度が120℃を超えることもあり、外気温を問わず発生するため、冬場も侮れない。高速走行中にバーストすると車両の制御を失い、重大事故につながるおそれがある。

月1回の点検で十分に防止できる
燃費悪化・偏摩耗・バーストという三つのトラブルはいずれも、定期的な空気圧点検で予防できる。乗用車のタイヤは1か月に約5%自然に空気が抜ける。そのため、月1回の点検を習慣にしたい。適正空気圧は一般的に運転席ドアの開口部などに表示されている。エアゲージで数値を確認し、補充・調整ができるガソリンスタンドやディーラーをあらかじめ把握しておけば、点検の負担も軽減される。

タイヤの空気圧管理、今日から習慣にしよう
タイヤの空気圧不足は、燃費悪化・偏摩耗・バーストという三つの面からドライバーを脅かす。いずれも放置すれば、安全性と維持コストの両面に悪影響を及ぼす。月1回、たった数分の点検でこれらすべての危険を防ぐことができる。次の給油の際に、空気圧点検もあわせて行う習慣をつけてみてはいかがだろうか。













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