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ホルムズ海峡の封鎖100日余りで…船舶1,200隻、約20兆2,000億円相当の商品が足止め

織田昌大 アクセス  

ホルムズ海峡の封鎖100日余りで…船舶1,200隻、約20兆2,000億円相当の商品が足止め

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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米国、イスラエルとイランの戦争によりホルムズ海峡が長期間封鎖されたことで、1,200隻を超える船舶が足止めされていたとの報告書が公表された。

23日(現地時間)、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、ドイツの大手保険会社アリアンツ(Allianz)は、2月28日の戦争勃発以降、100日以上にわたりペルシャ湾内で足止めされた船舶と貨物の規模を初めて算定したという。

その結果、1,250億ドル(約20兆2,300億円)相当の商品を積んだ貨物船1,200隻以上が足止めされていたことが分かった。アリアンツは、「前例のない海峡封鎖は、世界の海上貿易の将来に対する懸念を呼び起こした」と評価した。

アリアンツで海上保険の引受業務を統括するユストゥス・ハインリヒ氏は、「これまで現実的な災害シナリオについて議論してきたが、今や実際に、そのような事態を経験することになった」と語った。

ホルムズ海峡は、世界の原油輸送量の約20%が通過する重要な海上輸送路だ。戦争前には、1日平均約130隻の船舶が海峡を通過していた。

しかし、イランが米国の空爆に対抗して海峡を封鎖し、米国もイラン沿岸を中心に対抗措置として封鎖を行ったことで、世界の海運業界は大きな混乱に陥った。

戦争前には1バレル=70ドル(約11,300円)を下回っていた北海ブレント原油先物価格は、一時110ドル(約17,800円)を超えた。国際海事機関(IMO)によると、40隻以上の船舶がミサイル攻撃を受け、14人の船員が死亡した。攻撃を受けた船舶の大半はタンカーだった。

米国とイランが17日に終戦に関する了解覚書(MOU)に署名して以降、海峡の通航は一部再開されたものの、一部では今回の事態をきっかけに輸送網の構造的な再編は避けられないとの見方も出ている。

FTは、「海運・物流業界では、オマーン湾や紅海周辺の航路、陸路など、湾岸地域へアクセスするための代替ルートが恒久的に定着するとみられている」としたうえで、「一部では、イランの海峡支配力に対応するため、代替ルートへの投資を拡大するだろう」と伝えた。

世界最大の貨物輸送会社キューネ・アンド・ナーゲルで海上物流を担当するマイケル・アルドウェル副社長は、「当社では約30万個の20フィートコンテナがペルシャ湾内で足止めされている」とし、「陸上輸送にも大きな負荷がかかっている」と述べた。

一方、報告書は2万人の船員が依然としてペルシャ湾海域の船舶に残されていると明らかにした。

船主が賃金の支払いを拒否したり、十分な支援を行わないまま船員を放置したりする、いわゆる「船員遺棄(Seafarer abandonments)」の事例は、昨年6,000件を超えた。過去最多で、6年連続の増加となっている。

報告書は、「熟練労働者への需要が高まる中、海運業界は船員の確保と採用に苦慮することになるだろう」とし、「最終的には海運部門の強靭性と世界のサプライチェーンの安全性を脅かす」と警告した。

IMOは同日、約1万1,000人の船員がホルムズ海峡周辺に取り残されているとして、オマーンと協力し、船員らを退避させるための大規模な作戦に着手すると発表した。

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