「極左キングメーカー」マムダニ氏、米民主党の新たな権力軸に浮上

先月23日(現地時間)に行われた米ニューヨーク州の連邦下院民主党予備選で、ゾーラン・マムダニ・ニューヨーク市長が公然と支持した民主社会主義系候補3人が現職議員を破り圧勝した。これを受け、マムダニ市長が民主党内の新たな有力勢力として台頭していると、現地メディアが報じた。
24日付のニューヨーク・タイムズ(NYT)は、マムダニ市長が自身の支持候補を当選へ導く「キングメーカー」として存在感を高めていると報じた。民主党の牙城であるニューヨークでは、予備選の勝利が本選勝利につながるケースが多く、同氏が政治的影響力を連邦議会にまで拡大する可能性が高まったとの見方が出ている。
また、ワシントンD.C.の民主党市長予備選でも、民主社会主義系候補のジャニス・ルイス・ジョージ氏が勝利するなど、急進左派と位置付けられる候補者の躍進が続いている。
マムダニ市長は、今回当選したブラッド・ランダー元ニューヨーク市会計監査官、クレア・バルデス・ニューヨーク州議会議員、ダリアリサ・アビラ・シュバリエ氏を自ら擁立し、党内予備選の前面に立たなかった歴代市長とは一線を画す選挙戦を展開した。資金集めや選挙広告にも自ら関わり、選挙終盤にはバルデス氏とシュバリエ氏の遊説会場を休む間もなく駆け回り、疲労困憊になるほどだったという。
3人はいずれもマムダニ市長の進歩的な経済政策を共有し、選挙期間中には米国の親イスラエル政策を批判した。ニューヨークのユダヤ系コミュニティの反発にもかかわらず、こうした路線が支持を集めたことについては、民主党支持層の意識変化を反映しているとの分析が出ている。NYTは今回の結果について、米国の民主社会主義勢力が有力な政治勢力として定着する可能性が高まったと評価した。
一方で、今後は外交政策や経済政策をめぐり、民主党内の結束維持が難しくなるとの見方もある。民主党のジョン・フェッターマン上院議員(ペンシルベニア州)は今回の予備選結果について、「ニューヨークの低俗な左派にとってだけ記念碑的な夜だった」と皮肉った。また、ジャッキー・ローゼン上院議員(ネバダ州)は、一部地域の選挙結果を全米の世論に当てはめるべきではないと警告した。
ドナルド・トランプ大統領は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、「マムダニ市長は共産主義者3人を当選させた」と批判した。そのうえで、「フェイクニュースメディアから熱狂的な称賛を受けている」と非難した。















コメント0