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「捨てたはずのSUVが戻ってくる」エレメント復活でホンダが仕掛ける大逆転

山田雅彦 アクセス  

新型エレメントが復活へ、ホンダがハイブリッドで再投入

引用:ホンダ
引用:ホンダ

ホンダブランドが2011年に生産を終えたボックス型SUV「エレメント」が、ハイブリッドパワートレインを搭載し2029年に復活する見通しだ。米自動車専門メディアのオートモーティブニュース(Automotive News)が「計画を知る関係者」を引用して報じた内容で、ホンダ側は公式な確認を避けているが、業界内外の関心はすでに高まっている。初代モデルが抱えていた燃費面の弱点を、今度はハイブリッドで解消する狙いとみられる。

18年ぶりの復活、新型エレメント

Automotive Newsは、ホンダが2029年第2四半期から米オハイオ州中部の工場で新型エレメントの生産を開始する計画だと伝えた。この工場が世界唯一の生産拠点となる見込みで、初年度のモデルベースで年間約10万台の販売を目指す方針だという。新型エレメントはラインナップ上、HR-VとCR-Vの間に位置づけられる見通しだ。

引用:ホンダ
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この復活報道は、まったく唐突なものではない。2024年7月、ホンダは現代的なエレメントスタイルの車両の特許図面を出願している。公開されたコンセプトカーやデザイン発表には至っていないものの、今回の報道と関連付けると、計画が具体的に進行していたことがうかがえる。

引用:ホンダ
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初代エレメントが持っていた栄光と限界

初代エレメントは2003年にアメリカ市場へ投入された。ホンダは洗える床材、耐久性の高い室内素材、独特なリアヒンジドアを前面に打ち出し若年層を狙ったが、実際に定着した顧客層はアウトドア愛好者と実用性を重視する中高年層が中心だった。

引用:ホンダ
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販売成績は出発と終盤で大きく異なった。2003年には67,478台でピークを迎えたが、その後は毎年減少し、生産終了直前の2011年には年間11,534台にとどまった。しかし、生産終了後も中古市場での人気は衰えていない。2020年には2006年式エレメントが米国のオークションサイトで3万ドル(約450万円)で落札される事例も出るなど、愛好家の間での評価は依然として高い。

引用:ホンダ
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ハイブリッドパワートレインが変えるもの

新型エレメントが原型と最も大きく異なるのはパワートレインだ。初代モデルの最大の弱点とされた燃費性能を、ハイブリッドシステムで解消するのがホンダの狙いとみられる。これにボックス型デザイン、アウトドア志向のルーフラックとモジュール式の貨物空間、最新技術を組み合わせ、フォード・ブロンコスポーツやトヨタ4ランナーなどアドベンチャー志向のSUVが主導する市場に対抗する計画とみられる。

引用:ホンダ
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現在の市場環境は、初代エレメントが活躍した2000年代とは様変わりしている。当時はボックス型の外観がむしろ販売の足かせとなったが、現在はホンダ・パスポート トレイルスポートをはじめ、角ばったデザインを前面に出した車種が、実際の悪路性能以上に高い人気を集めている。市場投入のタイミングとしては好機といえる。

引用:ホンダ
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ホンダのノスタルジーマーケティングとエレメントの成功可能性

近年、自動車業界ではノスタルジーを刺激する復刻モデルの発売が相次いでいる。ホンダもプレリュードの復活でこの流れに加わり、実際に販売目標を達成している。エレメントの復活は、その延長線上にあると見ることができる。

引用:ホンダ
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もちろん、現時点ではまだ報道段階であり、ホンダの公式確認はない。しかし、2024年の特許出願、生産工場の指定、年間10万台という具体的な目標数値まで明らかになっている状況を踏まえると、単なる噂として片付けるのは難しい。2029年にオハイオ工場でどのような姿の新型エレメントが登場するのか、業界の注目が集まっている。

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