コルビー氏の「孤立主義」対共和党強硬派の「同盟重視」 米外交路線の主導権を巡り対立

ワシントン・ポスト(WP)は、ドナルド・トランプ米大統領の側近で、米国防次官(政策担当)であるエルブリッジ・コルビー氏と、共和党の強硬派議員が、トランプ政権の外交政策の主導権を巡って対立していると報じた。
WPは28日(現地時間)、「米国が世界で果たすべき役割を巡り、全く異なる見解を持つ勢力が、自らこそ『米国第一主義(アメリカ・ファースト)』外交を最もよく体現していると主張し、公然とした代理戦を繰り広げている」と伝えた。
最終決定権を持つトランプ大統領の意向が明確でない中、コルビー次官が米国の対外関与縮小を進めようとするたびに、共和党強硬派がけん制し、阻止するという路線対立が昨年から繰り返されているという。
米下院軍事委員長(共和党、アラバマ州)であるマイク・ロジャース氏によると、コルビー次官は昨年10月、欧州駐留米軍の削減計画について「承知していない」と答えた。しかし、米国防総省はその2週間後、東欧から米軍の旅団規模の部隊を撤収すると発表した。
ロジャース委員長は、コルビー次官の回答について、兵力削減に先立って議会と協議するよう求めた軍事委員会の要求を無視したもので、明らかな虚偽説明だと受け止め、激怒したという。
これに対し、コルビー次官は「10月の時点では、米軍削減に関する最終決定は下されていなかった。私は発言内容を非常に慎重に選んでいる」と述べ、ロジャース委員長に「虚偽説明」との批判を撤回するよう求めたが、応じてもらえなかったという。
WPによると、ロジャース委員長だけでなく、上下両院の共和党幹部も、コルビー次官が進める対外関与の抑制路線を強くけん制している。
強硬な保守派として知られる米上院議員(共和党、フロリダ州)であるリック・スコット氏は、コルビー次官が進めるウクライナへの軍事支援縮小について、「われわれの多くは、大統領の利益にならず、同盟国への支持にもならない動きを懸念している。共和党が孤立主義に傾くことはできない」と厳しく批判した。
さらに、コルビー次官の側近である米国のオースティン・ダーマー氏とアレックス・ベレスグリーン氏の国防次官補就任に向けた承認手続きを阻止しているとされる。スコット上院議員は「大統領の政策課題を支持しない者を支援するつもりはない」と説明した。
これに対し、コルビー次官は「私は大統領の忠実な補佐役だ」と反論した。その上で、「私は毎週数時間、米国防長官であるピート・ヘグセス氏と共に仕事をしている。私の考えが政権の方針から外れていれば、ヘグセス長官が必ず知らせてくれる」と述べた。自らの主張や行動は、トランプ大統領の方針に沿ったものだとの趣旨とみられる。
また、コルビー次官は昨年8月、米上院軍事委員長(共和党、ミシシッピ州)であるロジャー・ウィッカー氏が議員団を率いて台湾を訪問しようとした際、中国の反発を招く恐れがあるとして反対していたとされる。ウィッカー委員長は、コルビー次官側の反対にもかかわらず、台湾を訪問した。
WPはコルビー次官について、「ワシントンの外交・安全保障エリートの出身だが、第2次トランプ政権の発足後、従来の外交・安全保障政策を担ってきた人々への批判を強めた」と説明した。また、「国防費の増額と米国による世界各地への軍事的関与を支持する共和党強硬派議員が、主な批判の対象となっている」と説明した。
一方、外交政策の最終決定権を持つトランプ大統領が、どちらの路線を支持しているのかは明確ではないと同紙は指摘した。WPは「イランでの戦争とトランプ大統領による和平合意に向けた動きが、コルビー次官と共和党強硬派の権力闘争を激化させている。しかし、双方は主に互いを攻撃するにとどまり、大統領と公然と決別することは避けている」と伝えた。














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