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日本の軽トラがアメリカで「復活」を遂げる…「アメリ・ケイ」と名付けられた新型ピックアップの正体

山田雅彦 アクセス  

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ

日本の軽自動車のDNAをアメリカの嗜好に合わせて育てたコンパクトピックアップトラックが登場しようとしている。テキサス(ダラス)を拠点とするスタートアップREO Industriesは、2万1,500ドル(約347万8,500円)から始まるコンパクトピックアップとSUVのラインアップを2028年に発売すると発表した。マニュアルとオートマの選択制を採用しつつ、ラジオすら標準仕様から省く徹底したシンプル化戦略が特徴だ。

REOという名称は1905年に初めて自動車に用いられた由緒あるブランドだ。数十年後に廃業し、その名も歴史に埋もれたが、テキサスの不動産業者ザック・デ・ベルナルディ(Zach De Bernardi)が商標権を取得した。製造業への参入の原点にあるのは、豊富なクラシックトヨタのコレクションだ。トヨタが体現する機械的なシンプルさを、REOブランドの全車両に注ぎ込むことを目標に同社を設立した。

ラインアップは3モデル——価格と仕様は?

引用:REO Industries
引用:REO Industries

REO Industriesが発表するモデルは3つだ。基本型ピックアップのRunabout T4Xは2万1,500ドル、上位ピックアップのT4Cは2万5,000ドル(約404万5,000円)、SUVバージョンのS4Cは2万8,500ドル(約461万1,000円)に設定されている。サイズは日本の軽自動車の影響を色濃く受けており、最も小さいT4Xの全長は180インチ(4,572mm)で、マツダ・MAZDA3よりもわずかに短い。

3モデルはいずれもボディオンフレーム構造と機械式四輪駆動を採用する。パワートレインは直噴を採用しない自然吸気4気筒ガソリンエンジンにマニュアルまたはオートマティックトランスミッションを組み合わせる。エンジンの自社生産か外部調達かはまだ明らかにされていない。EVを選択した競合スタートアップのSlate Autoとは異なり、REOは伝統的な内燃機関で幅広い購買層を取り込む戦略だ。

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ

オープンソースと「Ameri-Kei」の思想

デ・ベルナルディは同車を「Ameri-Kei(アメリ・ケイ)」クラスと位置づける。日本の軽自動車のコンパクトさをアメリカ市場向けに発展させたという意味合いだ。標準仕様にはラジオすら装備されず、ドアの内張りも省かれている。代わりに豊富なアクセサリーをオプションで提供し、購入者が好みに合わせてカスタマイズできる構成としている。

さらに際立つのがオープンソースのアプローチだ。通常メーカーが非公開とする車両の核心データを購入者に開示する計画で、オーナー自身による部品・アクセサリー開発を促し、REOの基準を満たした製品は公式サイト上での販売も認める方針だ。

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
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生産スケジュールと予約受付の現状

生産はテキサスで行われる予定だ。トランプ政権による排ガス規制の緩和が、このようなシンプルな車両の製造を現実的なものにしたと同社は説明する。現在25ドル(約3,800円)の返金可能な保証金で予約受付が始まっており、2026年第4四半期(10〜12月)に全ラインアップを公開し、2027年に試作生産、2028年に正式な注文受付と量産開始、2028年末または2029年初頭に初回納車を目指す。

REOが狙う市場セグメントは現在ほぼ手つかずの状態にある。米国内に低価格コンパクトピックアップの需要が存在することは確かだが、主要メーカーは収益性の高い大型ピックアップを主軸にラインアップを構成してきた。計画が実際の量産・販売につながるかは不透明だが、創業者の経歴と計画の具体性は、単なるコンセプト段階を超えようとしていることをうかがわせる。2028年、テキサス発の「Ameri-Kei」が市場に新風を吹き込めるか、注目が集まる。

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