トランプ大統領の故意の破損主張には証拠論争
1,470万ドル(約23億7,200万円)のコーティング後に藻類・剥離が続発
アメリカ独立250周年を前に急ピッチで進む
元アメリカオリンピック代表カヌー選手が、ドナルド・トランプ大統領が主導したワシントンにあるリンカーン記念堂の「リフレクティング・プール(反射池)」の修理工事現場で床のコーティングを破損した容疑で起訴された。新たに青色のコーティングが施された池をめぐって藻や塗装の剥がれが問題となり、トランプ大統領の首都再開発計画を巡る政治問題に発展している。

3日、聯合ニュースは、AP通信とロイター通信などを引用し、アメリカ代表カヌー選手としてオリンピックに3回出場したデビッド・ハーン(67)がワシントンD.C.上級裁判所で器物損壊の容疑で起訴されたと報じた。検察はハーンが先月19日にリフレクティング・プールの床に最近施工された青色のライナーの一部を故意に剥がし、1,000ドル(約16万1,400円)を超える被害を出したと見ている。この容疑は有罪が認められた場合、最大で懲役10年の可能性がある重罪に分類される。
ワシントンD.C.連邦検事のジャニーン・ピロ氏は記者会見で、ハーンが「両手で」床のライナーを「強制的かつ暴力的に」引っ張り、これを制止したアメリカ合衆国国立公園局の職員に対しても敵対的な態度を示したと主張した。ピロ検事は「証拠が非常に確実な事件だ」と述べた。ハーン側は容疑を全面的に否定した。彼は自転車でリフレクティング・プール近くを通りかかった際、床のコーティングの一部がすでに浮いているのを見て状態が気になり手で触っただけだと主張した。ハーンの弁護士たちは今回の起訴が不良工事の論争の責任を個人に押し付けようとする政治的行為だと反発した。
リフレクティング・プールはトランプ大統領がアメリカ独立250周年記念行事を前に関心を示した修理事業だ。既存の灰色の床の代わりに「アメリカン・フラッグ・ブルー」系の濃い青色の防水コーティングを施し、水の色をより鮮明に見せるという構想だった。床のコーティング工事に1,470万ドル(約23億7,200万円)、水処理・藻類防止システムに170万ドル(約2億7,400万円)が投入され、全体の費用は1,600万ドル(約25億8,000万円)を超えるとされている。
しかし、水を再び満たしてからあまり時間が経たないうちに池の至る所に藻類が広がり、新しいコーティングの一部が浮いたり剥がれたりして論争が大きくなった。トランプ大統領はこれを「バンダリズム(破壊行為)」、すなわち故意の破損行為のせいだとし、誰かが長い傷をつけ、水中に化学物質を入れたと主張した。ただし、海外メディアやファクトチェック機関は、現在までにトランプ政権が大規模な切開や化学物質の投入を証明する十分な公開証拠を示していないと指摘している。
今回の事件はトランプ大統領が推進中のワシントンD.C.再開発計画全般にも注目を集めている。トランプ大統領はウェストポトマック公園に「アメリカン・ヒーローズ国立庭園」を造成し、アメリカの歴史と文化に貢献した人物250人の彫像を立てると明らかにした。また、リンカーン記念堂とアーリントン国立墓地の間のメモリアル・サークル一帯にはフランス・パリの凱旋門を連想させる250フィート、約76メートルの記念アーチを建設する案も進めている。

公共ゴルフ場であるイースト・ポトマック・ゴルフリンクスも再開発の対象だ。トランプ大統領はここを世界的なチャンピオンシップコースに変え、全米オープン、ライダーカップ、全米プロゴルフ選手権などの主要大会を誘致できるようにすると明らかにした。ただし、大会開催地は長期間にわたって事前に決定されるため、実際の誘致可能性は不確実だとの指摘もある。
ホワイトハウスの内外の変化も論争となっている。トランプ政権はホワイトハウス・イーストウィングを取り壊した場所に大規模な宴会場を建設する事業を進めている。この事業は民間の寄付で賄うと説明されているが、工事費やセキュリティ費用、随意契約の疑惑を巡る論争が続いている。ホワイトハウス近くのアイゼンハワー行政府ビルの外壁を白色に塗る計画も歴史的な石造建築物の破損の懸念とともに審議手続きに縛られている。
保存団体と一部の都市計画専門家は、トランプ大統領の事業がワシントンD.C.の歴史的景観と公共性を損なう可能性があると懸念している。遺跡保存法はナショナル・モール周辺を重要度に応じて区分し、新たな記念物の設置や建築行為を厳しく制限しており、一部の区域では議会の承認と連邦の審議手続きが必要だ。一方、ホワイトハウスは古く放置された空間を整備して首都の地位を高める事業だと反論している。













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